研修記録~充填&仕上げ現場にお邪魔する、の巻①~
皆さんこんにちは!いろはねです!
最近は湿気でジメジメ、日差しはジリジリとした日が多いですね…
夏らしい気候になってきました!
6月は道端のアジサイがとても綺麗に咲いていて、つい見惚れてしまいます…
ジメジメと暑さはあまり得意ではないですが、綺麗なお花を見ると気分が晴れますね!
さて、今回も研修記録についてまとめていきたいと思います!
今回は充填や仕上げを行う現場編です!
製造現場で出来上がった化粧品は、いよいよ容器に詰められ、完成へと進んでいきます!
私は製造現場の見学後、充填と仕上げの現場にも加わり、見学兼様々な体験をさせていただきました!
大量生産をする会社さんは、こちらの作業をほぼ全て機械でやられていると思います!
私の会社ではこれを主にパートさん達がほぼ手作業で行っていました!
手作業な分、細かい作業がとても多く、製造現場とは違った集中力が必要だなと感じました!
では、私はどんなことを体験したのでしょうか?
①充填
これはメイン中のメイン!
化粧水や美容液、クリーム、クレンジング、パウダーなどなど…
様々な化粧品の充填を体験させていただきました!
粘度の高いクリームなどは高粘度充填機、
粘度がほぼない化粧水は分注器、
少し特殊ですがパウダーなどの顆粒系はパウチ充填機など、
化粧品の剤型に合わせた充填機がそれぞれ用意されていました!
私が見学した機械達の特徴はというと…
・高粘度充填機
エアーを使って稼働するタイプでした!
エアーの力で力強くポンプが動き回り、化粧品が押し出されるので、粘度の高い化粧品に向いているのですね!
また、シリコン樹脂製のポンプになっているので摩擦に強く、何かの物質に反応してしまうということもないので、安定的に充填作業ができます!
・分注器
電気で稼働するタイプでした!
ポンプはすりガラス式になっていて、注射器のように化粧水を吸い上げて充填する機械です!
このガラス、外枠と中がピッタリなんです….
ガラス同士がこんなにピッタリとはまるなんて…どんな技術を使ったらこのような素晴らしいものができるのでしょうか…!
とても感動しました!
ということでポンプは非常に緻密な設計となっておりますので、充填量にほぼブレがないのが特徴です!
なので粘性がほとんどない化粧水の充填に向いているのですね!
・パウチ充填機
私の会社にあるのは顆粒専用のパウチ充填機でした!
他のメーカーさんには化粧水や乳液を充填するタイプももちろんあります!
よくパウチタイプのスキンケアはサンプルでもらったりしますよね!
鉄製の「計量ゴマ」というパーツに6つの溝がついており、そこで顆粒を擦切りピッタリ1g量ることができます!
これが規則的に回っているところへ顆粒が入ります!
各1gになった顆粒はパウチの中へと落ちていき、熱の力でパウチの口が閉じられます!
パウチ自体は4層構造で、アルミを真ん中に、その両端をペットがはさみ、一番外側が熱を加えると溶けてくっつくという特殊な性質を持つ素材となっています!
こんなに薄いのに4層構造!?と驚いた記憶があります(笑)
この一連の流れをパウチ充填機は全てこなしてくれます!
私はこの機械を観察するのが一番楽しかったです…(笑)
…とこのように充填自体は機械の力を借りて行いますが、機械といえど、何千、何万回も使用していると充填量がずれていってしまう可能性もあります。
それを見越して現場では、1時間ごとの充填量とその時誰が担当していたのかなどを記録していました!
この確認作業がなければ、途中で充填量がズレているのに気が付かず、誤った容量で完成品を出荷してしまいますよね…!
実際、ほとんどブレることはなかったですが、この確認作業の重要性を知ることができました!
充填で個人的に難しいなと感じたのは、ガラス製容器の充填です!
ガラス製はプラスチック製に比べて、容器自体の重さのばらつきが大きく、充填機が一定の量で充填できていたとしても、容器の関係でたまに大きくg数が異なるときがありました…!
その為、この時は充填するごとに一個ずつ計量し、g数にばらつきが出ないように細かな調節を行いました!
化粧品は非常に様々な形状がありますので、それに合わせて充填方式も変えていく必要があります。
その中でも、例えば粘度がありすぎて充填が難しい形状も出てくるので、製造現場だけではなく、充填現場のことも視野に入れて化粧品の開発を行っていく必要があるのだなと感じました!
さて、充填を終えた化粧品はベルトコンベアーで運ばれ、仕上げの工程に入ります!
そこでもたくさんの作業を体験させていただいたのですが、なんと充填のお話だけで結構長くなってしまいました(汗)
なので続きは次回に持ち越します!
今回もお読みいただきありがとうございました!
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研修記録~製造現場にお邪魔する、の巻~
皆さんこんにちは!いろはねです!
何回も言ってしまいますが…時の流れは本当に早いもので、もう6月ですね!
4月から新年度が始まり、もう2カ月が経ちました!
私は昨年からこの業界に入り、4月の新年度が開始するまでは研修期間として
様々なことを学び、経験させていただきました!
長期間の研修期間をいただき、本当に感謝の気持ちしかありません…泣
今回はその研修期間で経験した中から、製造現場編をまとめたいと思います!
なぜ化粧品技術者を目指すいろはねに、製造現場の見学が必要だったのでしょうか?
技術者なら、原料知識や処方のノウハウとか…それを勉強すれば良いんじゃないの?という方が多いと思います。
しかし!技術者が製造現場を知ることも非常に大切なのです!
なぜなら、本番での製造を見越して化粧品の処方開発をする必要があるからです。
試作を行うビーカーワークと製造機器の精度は異なります。
ヒトの手と機械の力では、ヒトの手の方がまだまだ精度は高いのです!
製造機器は、機械ごとに一度に製造できる量は決まっていますし、一定の時間、温度、撹拌スピードで製造をしてくれます。
それらの特性を把握した上で、ビーカーワークでの試作を行わなければ、頑張って開発した化粧品が実は本番で製造困難だった…なんてことになりかねないのです!
また、私が大切だなと感じたのは、ビーカーワーク時の経時変化を観察することです!
ビーカーワークで最終的に目的のものが完成したとしても、最初は粉体の原料がダマになりやすかった、固形の原料を溶かすのに何度でどれくらいの時間が必要なのか、乳化の様子などなど…
観察するポイントはいくらでもあるのですが…
これらを技術者がしっかりと把握し、製造現場の方に具体的に伝える必要があると思ったからです!そうすることで、様々な対策をとることもできます!
これで、ヒトと機械の精度の差を少しでも減らすことができ、本番もミスなく進めることができますね!
そのような配慮ができる技術者になりたいなと思いました!
ということで技術者は、
・製造現場のことを考えて処方開発をすること
・ビーカーワーク時の経時変化をしっかりと観察すること
・ビーカーワークでの試作と同様の手順を製造現場に具体的に指示すること
などが求められるのです!
という背景があり、私も製造現場では様々な経験をさせていただきました。
座学で製造機器の種類や性能を学んだ後、
実際に原料の量りこみをしたり、大きな釜の中に原料を添加してみたり、稼働中の製造機器を見学しながらパーツごとにその性能を教えていただきました!
現場では一度の製造で何百キロと作ることができる為、原料の量りこみはビーカーワークと違ってkg単位が当たり前…
現場の規模の大きさはわかっているつもりでしたが、実際に何百キロもの製造を目の当たりにした私は、その迫力に圧倒されました…!
しかし、量りこみ自体の規模は大きいものの、一つ一つの作業は意外と細かいもので…
・量りこむごとにその数値を記録、印刷
・量りこんだ原料のロット番号の記録
・どれくらいの時間、加熱や撹拌をするのか、撹拌時のプロペラ速度はいくつなのかなどの緻密な製造指示に従っての製造
・完成したばかりの化粧品サンプル採取→品質管理へ
など、これだけの規模だと一つの細かなミスが大きなミスに繋がりかねないので、動作ごとに記録する体制が整っていました!
製造現場の方にとってこれらの作業は当たり前で、
それに対し初めて現場に入った私にとっては一つ一つの作業が新鮮で、
捉え方は異なりますが、細かな作業にも意味や目的はきちんとあり、
ミスなく完璧な化粧品を完成させるためには非常に重要なことで、
それを身を持って体験し、知ることができました!
それにしても規則的な動きをする機械ってずっと見ていられますね…(笑)
本当によくできてるなあ…と独り言を漏らしてしまうこともありました(笑)
本来製造現場などは開発の人間が気軽に入れる場所ではなかったりするのですが、私の所属する会社は部署ごとの壁がほとんどなく、気軽に見学をすることができました!
研修期間を終えた今ですが、まだまだ見学できていない機械もあるため、それらが稼働している時はこっそり覗きに行こうと企む、いろはね研究員なのでした。
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ステイホームは美肌の大敵!?
皆さんこんにちは!いろはねです!
新型コロナウイルスの影響で、長期間の休校や在宅勤務を強いられている皆様、
本当に毎日ご苦労さまです。
緊急事態宣言も解除され、もうそろそろこの状況も変わるかな?と希望は見えてきましたが、
慣れない環境でのお勉強やお仕事は本当に大変だったのでは…と思います…
この数カ月間、ステイホーム!と言われ続け、家にいる時間がかなり多くなった
という方がほとんどですよね…!
そんなステイホームに関する、とても面白い記事を見つけたので
今回はそれについて書いていきたいと思います!
見つけた記事はこちら!↓
週刊粧業オンラインに掲載されていた記事になります!
ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんね!
ポーラさんが4月22日~28日にかけて、外出自粛を続けたことによるライフスタイルやお肌の変化を調査したそうです!(3097人の女性対象)
この記事を見ますと、「ストレス」や「スマホ・パソコンの使用」「イライラ」「肩や首のこり」が自粛前よりも増えたという解答が多かったそうです。
逆に減ったのは、「紫外線にあたること」「運動」という解答も多かったそうです。
私の考えとしては、在宅勤務をすることによって、
・満員電車での通勤が減る
・通勤時間の分を有効に使うことができる
・周りを気にせず自分のペースで集中して仕事に打ち込むことができる
=ストレスフリー
・紫外線にあたる時間が減る
・空気中の花粉やほこりなどに肌がさらされない
・マスクを付けなくても済む
・メイクも少し軽めにすることができる
=肌ダメージの軽減
などから、結構在宅勤務って需要があるのでは…?
と自分なりに良い方に捉えていました…
確かに上記のようなメリットも少なからずあります!
しかし、このような公式のデータを見るとそんなことはないのですね…
在宅勤務が続くことで、仕事とプライベートをはっきり分けることができなくなり、
自宅にいるのに気が抜けない状況が続きますし、
ほとんど家にいるとなると運動不足は避けられないですよね…
また、一日中ずっとパソコンに向かってお仕事をすることになると思いますので、
身体が凝り固まって肩こりや腰痛なども生じやすいかと思います。
それにパソコンの画面を見続けることで、お肌はブルーライトにさらされ続けるので、
実質紫外線を浴び続けているような状況です…!
となるとストレスやイライラ、肌トラブルなどが増えるのは当たり前ですね…
では、ストレスやイライラが溜まることでお肌はどうなってしまうのでしょうか?
①自律神経の乱れ
自律神経は、起きているときや緊張状態の時は交感神経が優位になり、
寝ているときやリラックスしているときは副交感神経が優位になります。
ストレスが継続的に続くと、交感神経ばかりが優位になり、自律神経が乱れてしまうのです…!
これにより、皮膚の代謝のリズム(ターンオーバー)やホルモンバランスが乱れ、様々な肌トラブルに繋がります…
②ターンオーバーの乱れ
正常なお肌は約28日で生まれ変わると言われています。
ストレスなどによってこのサイクルが乱れると…
ターンオーバーが早すぎる場合:乾燥、赤み、ニキビ、敏感肌など
ターンオーバーが遅すぎる場合:シミ、シワ、くすみ、ごわつきなど
非常に様々な肌トラブルに繋がります…!恐ろしい…
③ホルモンバランスの乱れ
女性はストレスを感じると女性ホルモンの分泌が減少し、男性ホルモンが優位に過剰分泌されてしまいます…!
男性ホルモンが増えることで皮脂分泌も活発になり、毛穴が開きます。
開いた毛穴に皮脂や汚れが溜まりやすくなり、そこでニキビ菌が増え、炎症を起こしてニキビができてしまいます。
週刊粧業の記事にも、ストレスやイライラが増えると、
お肌のうるおいが低下し、皮脂量が増え、毛穴が目立ち、ニキビや敏感肌が増える傾向にあると記載されていました!
繋がりますね…
これらの改善策としては、当たり前かもしれませんが、
適度な運動!十分な睡眠!栄養のある食事!たまにストレス発散!
これらをバランス良くこなすことで、自律神経が整い、ホルモンバランスも正常になるので、皆さんの美肌を犯す原因とはおさらばできます!
暗い内容ばかり書いてしまいましたが、あまり根を詰めすぎず、
休めるときは休みましょう(^^)
ライフスタイルとお肌ってかなり密接に関わっているのだな!と思ったいろはね研究員なのでした。
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シリコーンが輝く場所~乳化アイテム編~
皆さんこんにちは!いろはねです!
コロナも少し落ち着いてきましたが、完全に収束するまでは、なるべく人が多く集まるところへは行かないように心がけようと思います!
お家の中でもできる楽しいことは、探せばたくさんありますからね!
それでは!今回はついにシリコーンのお話最終編、乳化系のアイテムに使われるシリコーンについてまとめていきたいと思います!
④乳化系のアイテム
代表的なのは、乳液やクリームですよね!
実はこれらにもシリコーンが使われることがあるのです!
私も初めてこれを知った時、こんな用途でも使われているのか!と驚きました…
乳化系のアイテムにもシリコーンは非常に重要な役割を担ってくれています!
1. 良い使用感の演出
作りたい乳液やクリームによって、
軽めでみずみずしい使用感か、コクのある使用感か…
肌に伸びやすい方が良いのか、なめらかさが欲しいのか…などなど
目指すものは非常に多岐にわたると思います。
シリコーンだけでも非常に様々な原料が存在し、それらを隠し味のように配合することで、様々な使用感の演出が可能になります!
例えば
・軽くスッとお肌に伸びる感触
シリコーンオイルなどがこのような感触を与えてくれます!
シリコーンオイル自体が、触ると非常にサラッとしていて、伸びが良いのが特徴です!
この特徴を利用し、スッとお肌に伸びる軽い使用感の乳液やクリームを作ることができます!
・しっとり感や膜感の付与
・滑らかさの付与
この2つはシリコーンワックスなどがこのような感触を与えてくれます!
乳液やクリームの肌触りってとても重要ですよね!
肌に伸ばした瞬間、絹を肌に沿わせているような、滑らかな使用感があると、高級感も出ますし、密着感もあるなと感じます。
また、乳液やクリームはスキンケアの最後に使用するアイテムが多いと思いますので、しっとり感や膜感の付与は非常に重要かと思います!
2. シリコーン系の界面活性剤
1で、シリコーンが使用感に良い影響を与えてくれるということがわかりました!
他にも高い安全性や安定性、耐熱性など非常に優れた素材です!
しかし、乳化アイテムに使用するとなると一つ問題があるとのこと…
シリコーンは水と全く相溶しない特徴を持っていましたね!
つまり、疎水性が非常に高いので、通常の界面活性剤を使用した乳化アイテムだと乳化状態を安定させるのが難しいという問題があるのです。
そこで!
水にもなじむシリコーン系の界面活性剤の登場です!
これは、シリコーンに親水性の高い性質を取り入れた素材で、親水基の種類によって様々な用途に用いられています!
主なシリコーン系界面活性剤としては、「ポリエーテル変性シリコーン」などがあります。
シリコーンの特性がついた特殊な界面活性剤なので、通常の界面活性剤の中では低刺激とされている非イオン界面活性剤よりも皮膚刺激性が低いというデータもあるそうです!
3. 消泡目的
乳化アイテムを肌に伸び広げる時、空気を含んでしまい、非常に小さな泡が生まれ、肌の上で白くなってしまうことがあるのです。
その泡が立たないようにしてくれるのもシリコーンです!
泡が立ってしまうのは、乳化に必要不可欠な界面活性剤が泡の形をキープしてしまうから。
イメージ図を見ますと、泡は非常に薄い液体の膜の中に空気を抱え込んでいる状態です!その膜に沿うように界面活性剤が並ぶことで、泡の形をキープするのです!
では、シリコーンはこの状態にどのように働きかけるのでしょうか?
シリコーンは水にも油にも相溶しない性質も持っていましたね!
ということは、水性と油性どちらの性質も持つ界面活性剤とも相溶しないのです!
つまり、シリコーンが入ることによって、界面活性剤が泡の形をキープするのを邪魔してくれる為、泡が立たなくなる!というメカニズムなのですね!
泡が立つのも面白いですし、それをシリコーンで消すことができるのも面白い現象だなと思いました!
こうしてシリコーンは乳化系アイテムの品質向上にも非常に役立っていたのですね!
ここまでシリコーンのお話を続けてきましたが、化粧品に使用されるシリコーンは本当に種類が多く、まだまだ知らないことばかりだと感じました!
私の所属する会社ではあまりシリコーンは使用しないのですが、これだけシリコーンが化粧品にとって重要な存在であるということは絶対知っておくべきだと思い!
復習を兼ねて色々と調べたことをまとめました!
シリコーンだけでもっとブログが書けそうでした…(笑)
ところで、上記のイメージ図、自分で作ってみたのですが、中々難しく…
不格好な図になってしまい、少し恥ずかしいいろはね研究員なのでした。
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シリコーンが輝く場所~ヘアケア編~
皆さんこんにちは!いろはねです!
最近晴天の日は夏のようにじりじりと暑さを感じるようになりましたね(汗)
春の陽気はどこへやら…
今年はちゃんと日焼けをしすぎないように、日傘を発動します(笑)
この時期は昼と夜の寒暖差もありますので、
どうか皆さんが体調を崩されませんように…
それでは!前回に引き続きシリコーンのお話になります!
今回はヘアケア系に使われるシリコーンについてまとめていきたいと思います!
③ヘアケア系
ヘアケア系と言っても昨今は非常に様々なアイテムがありますよね!
その中でも普段のヘアケアに必要不可欠なのは、シャンプーやコンディショナー、トリートメントでしょうか?
特にシャンプーは「ノンシリコンシャンプー」というアイテムが非常に多く出てきていますよね!
ノンシリコンシャンプーは読んで字のごとく、シリコーンが配合されていないシャンプーのことです。
最初の方でも書きましたが、ノンシリコンと聞くとシリコーンが配合されるのは悪…というイメージを持ちがちです…
ノンシリコンシャンプーの方が髪に良いんじゃない!?
いえ!必ずしもそうではないのです!
まあノンシリコンシャンプーが悪いわけではないのですが…
ヘアケアアイテムのシリコーンは悪ではなく、とても重要な役割を担っているのだ!ということをお伝えしたい…!
ということでシリコーンは、一体どのような効果を与えてくれるのでしょうか?
1. キューティクルの保護
シリコーンはポリマー状の素材なので、毛髪の表面を覆うような形で摩擦やドライヤーの熱などの刺激から毛髪を守ってくれる効果があります!
その為、毛髪のダメージ軽減につなげてくれます!
2. ツヤを与える
化粧品とは異なりますが、シリコーンは高い撥水性を持つということで工業分野でも活躍しており、車のコーティングなどにも用いられています。
新品の車ってツヤツヤピカピカしていて綺麗ですよね…
つまり、シリコーンはツヤを出す性質も持ちます!
その為、毛髪表面をコーティングし、ツヤを与えてくれるのです!
3. 指通りをなめらかにする
シリコーンには摩擦係数を低くするという性質もあります!
その為、洗髪時の摩擦によるダメージが軽減され、きしつきがなくなったり、絡まりやすい髪もサラサラな質感にしてくれます!
これらの効果は、シャンプーだけではなく、髪をしっとりと保護してくれるコンディショナーやトリートメントにも活用されています!
<シリコーンって本当に安全なの…?(ヘアケアVer.)>
シリコーンの特別な効果を挙げてきましたが…
それでもシリコーンって本当に大丈夫…?
まだ不安な気持ちが残る方もいらっしゃるかもしれません!
そんな質問に丁寧に答えてくれている記事を見つけました!
資生堂さんのHPをお借りいたしまして…
こちらのHPでは、特殊な測定装置などを駆使し、シリコーンの安全性を証明してくださっています!
シリコーンの安全性としては、
・頭皮のかゆみや抜け毛の原因にはならない
・毛穴に詰まったりしない
・頭皮や髪にダメージを与えたりしない
・効果成分の浸透を妨げることはない
・パーマに悪影響を与えない
など、こうしてみると、シリコーンって本当に安全なんだな!と安心できますね!
これでもう、ヘアケアに配合されるシリコーンが必ずしも悪ではない!
ということが分かったと思います(^^)
サラサラヘアになりたい!髪のダメージが気になる!ドライヤーやヘアアイロンをよく使う!という方であれば、これを機にシリコーン入りのシャンプーを使ってみるのも良いと思います!
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シリコーンが輝く場所~メイク編~
皆さんこんにちは!いろはねです!
あっという間のゴールデンウィークでしたね!
皆さんは良き休日になりましたでしょうか?
私は休みボケにならないように、このお休み中はあまり夜更かしをしないように心がけていました(笑)
ですがやっぱり少しぼーっとしてしまいますね…(汗)
気を引き締めます!
さて!前回の続きといたしまして、
今回はメイク系(特にパウダーファンデーション)に使われるシリコーンについてまとめていきたいと思います!
②メイク系
1. 粉体の表面処理
メイクで粉体と言えば、まず思い浮かぶのがパウダーファンデーションですかね!
このように、粉体系のメイクにも機能性を持たせるため、シリコーンは非常に重要な役割を担っています!
<撥水性の付与による持続性の向上>
これは日焼け止めのときにもお話ししましたが、シリコーンは非常に高い撥水性を持ちます!
日焼け止めと同じで、汗と皮脂によってファンデーションが流れ落ちてしまってはお肌を綺麗にカバーする役割がほぼゼロに近い状態になってしまいます…
そこで!粉体素材の表面をシリコーンで処理することによって、メイクを長時間していて皮脂が出てきてしまっても、スポーツをして汗をかいても、それらをはじくことができるようになります!
つまり、崩れにくく、ヨレにくい機能性の高いファンデーションには特にシリコーンが必要不可欠なのですね!
<粉体の分散>
パウダーファンデーションには、お肌への保湿効果やパウダーを固めて成型するために少量の油成分も配合されています。
この少量の油性分と粉体のみでは粉がダマダマになって固まってしまいます…
そこで!シリコーンで粉体の表面を処理すれば、油をもはじくようになるため、
粉同士がくっついてしまう心配がないのです!
つまり、シリコーンは均一に粉体を分散することができるのですね!
2. 良い使用感の演出
<密着性の向上>
シリコーンは構造的にポリマー状となっていましたよね!
このポリマー状の構造が時として良い役割を果たします!
ポリマー系の素材は行き過ぎるとギシギシしたり、パリッとして皮膚が覆われているようなあまり良くない使用感になりますが…
バランスを考えた配合量にすれば、皮膜感やピシッと皮膚に密着しているような安心感を与えてくれるのです!
<なめらかな感触・軽い感触など様々な使用感の付与>
シリコーンには様々なタイプの素材があります!
オイルやゲル、ワックス、パウダーなどなど…
これらを上手く使い分けることによって、
オイルタイプは軽くスッと伸びるような使用感
ワックスタイプはなめらかでクリーミーな使用感
パウダーは柔らかくサラサラとした使用感
など、シリコーンのタイプによってファンデーションの個性を変えることができます!
3. パウダーファンデーション以外でのシリコーン
<リキッドファンデーション>
ファンデーションと言えばこれ!という方も非常に多いですよね!
リキッドファンデーションには主に…
・塗布時のカバー力を出すため
・いつまでもヌルヌルしない、乾きやすさの演出
・ツヤのないマットな仕上がり
・乳化剤として
・乳化安定性の向上
などのためにシリコーンが配合されています!
<リップ>
・ツヤの付与
・塗布時のなめらかさ付与
・色落ちや色移り防止
・密着性の向上
などです!
メイク系においてもまたまたシリコーンは大活躍でしたね!
しかし、メイク系に使われるシリコーンには一つ注意点が…
それは、撥水性の良さによるメイクの落ちにくさです!
シリコーンの特徴と言えばもう何度も言っている「撥水性の良さ」
シリコーン自体はブログでお話しした通り、人体にとって、お肌にとって悪いものではありませんが…
非常に高い撥水性を持つシリコーンで表面処理をしたファンデーションなどは、
クレンジングのオイル成分や洗浄時の水まではじいてしまうので、
落ちにくなってしまうので、その状態になると注意が必要ということです。
上手く洗い流されず、毛穴などにファンデーションが残されてしまったりすると、細菌のエサとなりニキビの原因になったり、落ちにくいからと言って強い洗浄力のクレンジングを使ってゴシゴシ洗うことでお肌を傷めてしまったりするリスクがあります。
このようなリスクがあるので、シリコーンが配合されていないタイプのノンシリコンファンデーション(ミネラルファンデーション)なども出ているのですね!
自分がメイクをするシーンによって、ファンデーションは使い分けた方が良いのかな?と思ったいろはね研究員なのでした。
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シリコーンが輝く場所~日焼け止め編~
皆さんこんにちは!いろはねです!
4月も終わりに近づき、もうすぐゴールデンウィークですね!
引き続き外出自粛にはなりますが…
私は、連休中お家でどう過ごそうかな…?と今から色々と計画を立てています(笑)
皆さんのゴールデンウィーク、楽しいお家時間になりますように!
さて、前回のブログで、シリコーンはあまり良いイメージを持たれないことが多いけど、実は安全なんです!というお話をしました!
そんなシリコーンは実際どんな化粧品に、どのように活躍しているのでしょうか?
それを紐解いていきましょう!
〇シリコーンが活躍する化粧品〇
シリコーンは主に、以下の化粧品によく用いられています。
①日焼け止め
②メイク系
③ヘアケア
④乳化系の化粧品(乳液・クリームなど)
代表的なのものはこんな感じです!
シリコーンの特性がこれらの化粧品に対して、非常に良い働きをしてくれています!
一つのブログにまとめると長々としてしまいますので、
今回は、日焼け止めに使われるシリコーンについてまとめていきたいと思います!
①日焼け止め
1. 酸化チタンや酸化亜鉛(紫外線散乱剤)が皮膚上で長時間機能できるようにする
シリコーンは、非常に高い撥水性を持ちます!
前回のブログの復習に…シリコーンは
・水と全く相溶しない性質を持つ
・無機物が骨格であるため、有機物であるオイルともなじまない
つまり、水にも油にも溶けない特殊な機能を持っている為、
汗や皮脂などにも当然強い!ということになります。
特に夏は、汗や皮脂などが出やすい季節…
そのせいで日焼け止めが簡単に流れ落ちてしまっていては、紫外線からお肌を守ることなんてできません!
シリコーンが酸化チタンや酸化亜鉛などをコーティングすることで…
汗と皮脂に強く、長時間紫外線からお肌を守ることができる機能性の高い日焼け止めにしてくれるのです!
2. 粉体がダマにならないようにする
酸化チタンや酸化亜鉛は白い粉体なので、ギシギシして使用感が悪くなってしまったり、肌への塗布時に白くなってしまうというデメリットがあります…
それらをカバーするために、「微粒子酸化チタン」と呼ばれるかなり細かい粒子の紫外線散乱剤を配合した日焼け止めも多くなってきています。
そのサイズは、なんとナノクラス!
それだけ小さな粒子を液体の中にそのまま入れてしまうと、凝集し、
ダマダマになってしまうことがあります…
ホットケーキやお好み焼きを作るときに粉の塊ができてしまうのと同じです!
もし、塊となった紫外線散乱剤がそのまま配合されていたら、
白い塊が肌の上に残ったり、紫外線の反射効果もアンバランスな状態になりますので、
かなり商品の品質に影響が出てしまいます。
そこで!シリコーンの登場です!
シリコーンはダマになりやすい粉体を分散してくれるので、日焼け止めの品質が悪くならないようにしてくれています!
3. 酸化チタンや酸化亜鉛の表面処理
酸化チタンや酸化亜鉛は強い酸化作用を持つと言われています!
これを「光触媒作用」と呼びます。
光触媒作用は、光に当たることによって強力な酸化力を発揮することを意味します。
皮膚の上で強力な酸化を発揮されてもらっては非常に危険ですね…!
そこで!無機系で反応性のないシリコーンで酸化チタンや酸化亜鉛の表面をコーティングすることで、光触媒作用を抑制し、
安全にお肌を紫外線から守ることができるのです!
4. 良い使用感の演出
ノンケミカルな日焼け止めのお話ですが、
紫外線カット効果の高い日焼け止めを作るためには、基材となる酸化チタンや酸化亜鉛を多く配合しなくてはなりません!
そうすると、その分どうしてもギシギシとして使用感が悪くなってしまいます…
そのギシギシ感を改善するため、肌への伸びが良いオイル系の基材が必要になります。
しかし、天然のオイルはヌルヌル、ベタベタ…としてさらに使用感を悪くしかねません…
そこで!シリコーンの登場です!
シリコーンには非常に種類がありますが、こんな時活躍してくれるのが、「シクロペンタシロキサン」と呼ばれる揮発性シリコンです!
この揮発性シリコンは、オイルのように伸びが良く、それでいて肌の温度で少しずつ揮発していくため、後肌がサラッとするのが特徴です!
これのおかげで、紫外線散乱剤の使用感の悪さをカバーすることができるのです!
日焼け止めだけでこんなに化粧品に良い影響を与えてくれているなんて…
シリコーンを悪者扱いなんてできませんね!
そんなシリコーンが好きになりそうな、いろはね研究員なのでした。
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