石けんカスとは?①
皆さんこんにちは!いろはねです!
前回は洗顔クリームについてお話させていただきました!
あの洗顔クリームは、石けん系の処方でしたので今回はそれにつながるお話です!
皆さんご自宅に石けんはありますか?
日本は昔から何かを洗う時に必ずと言っていいほど石けんを使用していたくらい需要の高いアイテムです。
石けんといえば固形がイメージできますが…今はクリーム状石けんや、液体石けんなどが市場の大半を占めていると言われています。
これだけ石けんにありふれている日本ですが…
「石けんカス」という言葉は、皆さんご存じでしょうか…?
この「石けんカス」が後々理解しやすくなるように、まずは石けんの簡単な知識からまとめていきます!
<石けんの作り方>
油脂とアルカリ剤を反応させて中和することにより作成します。
この反応のことを「けん化」と言います。
石けんにもそれぞれタイプがありますので、項目ごとに分けて説明していきます!
〇固形石けん
このタイプは、油脂にアルカリ剤である水酸化ナトリウム(NaOH)を反応させて中和し、その油脂に含まれるグリセリンを除去することにより作ることができます。
石けんが食塩に溶けない性質を利用して、けん化した石けん液に食塩を何度も加えていきます。
食塩はNaClです!水に溶けるとNa⁺とCl⁻に電気的に解離します。
食塩は石けんに結合している水分子や不純物を捕まえて液中に溶けていきます。
これを繰り返していくことによって、純度の高い固形石けんが完成します。
この手法を「けん化塩析法」と呼びます。
油脂に含まれるグリセリンを除去してできる固形石けんですが、このグリセリン、保湿成分として化粧品には必ずと言ってよいほど使用されています。
とても純度の高い石けんを作れることはメリットなのですが…
保湿にはあまり向かないのですね…。
固形石けんを使用した後のパキパキ感、パサパサ感はこれから来ています。
〇クリーム状石けん
チューブ入りの洗顔などが代表的ですね!
これは前回お話させていただきましたが復習をかねてもう一度…
こちらは、脂肪酸と水酸化カリウム(KOH)を反応させて中和します。
脂肪酸とは、植物油脂の主成分「トリグリセライド」からグリセリンを取り除いたもののことを指します。
使用する脂肪酸とその配合バランスによって、泡の立ち方や、その質感、洗浄力などに違いを持たせることができます。
固形石けんに比べ水分量は多く、けん化塩析法も用いません。
その為、保湿成分や美容成分などを配合することが可能です。
メーカーごとに差別化もしやすく、とてもバリエーションの多いアイテムとなっています。
〇液体石けん
ハンドソープなどが代表的です!
これもクリームタイプと同様に、脂肪酸と水酸化カリウムを中和させて作ります。
液体と言うくらいなので粘性がほとんどないです。
その為、石けん濃度(中和してできた脂肪酸カリウムの濃度)は低いということになります。その分水に溶けやすく、泡が立ちやすいのが特徴です。
すでに泡状で出てくるタイプなどがあるように、比較的新しい石けんであるとも言えます。
ということで、石けんもこのように化学的な反応を利用して作られていたのですね!
新しいことをどんどん学ばせていただいています!ありがたい…!
さて、それぞれの特徴もまとまりましたので、本題の石けんカスのお話に…
と思ったのですが!
前振りが長文になってしまいましたので、次回に持ち越します(笑)
石けんカスとは一体何なのでしょうか!?次回をお楽しみに!
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