新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

セラミド触ってみた!

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

最近だいぶ春らしい気候になってきましたね!

私の家の近所では、桜が満開に近いくらい咲いていました!

コロナの影響でお花見も自粛しなければならないのがとても残念ですが…

今年はお散歩がてら、桜の鑑賞をするしかなさそうですね…

では気を取り直して…

前回はセラミドについて色々とお話をさせていただきました!

しかし、知識だけではいけません!

セラミドは実際に触ってみたらどうなのか?

これをしなければ、化粧品技術者としてはまだまだです…!

ということで、実際にセラミド乳液を作ってみました!

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乳液を肌に乗せた時

セラミド乳液の感触>

~いろはねの感覚~

ここからは、私の個人的な感想になってしまいますが…

最初は滑らかにスッと伸びてとても気持ち良いテクスチャーでした!

やはり乳液は、みずみずしさ&しっとり感をバランスよく持ち合わせているのが特徴的ですよね!

そして、最後お肌になじんだ時がとても面白かったです。

保湿感という観点から見れば非常にしっとり。なのですが、

率直に言うと、少しお肌の上でキシキシ、ベタベタするような…

膜を張るような感覚がありました!

これは普通の乳液ではあまり味わえないのでは…?

と新しい感覚を体験しました!

 

これはやはりセラミドが影響しているのか…?と思い、セラミド自体も肌に付けて確かめてみました!

やはり、乳液で感じた時と同様にキシキシ感、ベタベタ感、膜感がありました!

原料そのものに触れた為、さらにその感触は強く、あまり良い使用感とは言えませんでした…(笑)

肌に伸ばすときも重たい印象で、油性なのでみずみずしさは当然ありませんが、

サラサラな油というよりは、ワックスみたいなものを肌に付けているような感覚でした!

しかし!これが程よく乳液などに配合されることによって、特徴的なしっとり感を演出してくれるのですね!

なぜセラミドはこのような特徴的な使用感なのでしょうか?

それは美里先生曰く、セラミドが「結晶性脂質」だから、なのだそうです!

結晶性脂質は、脂肪酸の炭素数が25個以上の脂質のことを指します。

代表的なのが「コレステロール

コレステロールは炭素数が27個!

セラミドも構造も調べてみると…

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ヒトの肌にいるセラミドの構造式

こちらの画像は、ヒトの肌に元々いるセラミドから一つ、代表として載せています。

このギザギザの部分に炭素があるので、一目で炭素数かなり多いことがわかります…!

このように炭素数が多ければ多いほど、油性が強くなる為、蝋を肌に塗っているかのような非常に重たい質感になるということなのです!

つまり、セラミドはかなりの油性であるため、お肌に付けるとバリア機能を高めてくれるのですが、うるおい保持はあまりできないという課題があります…!

その特性をどう活かすかも技術者の腕にかかっていますね!

画像参考HP↓

花王 | スキンケアナビ | 細胞間脂質の働きを補う研究

 

このように知識から入り、実際にそれを使った化粧品を作って使用感を比較する。

一つ一つ丁寧に分析していくこのプロセスが非常に理解しやすくて、本当に大切だな、と日々感じている、いろはね研究員なのでした。

 

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