研修記録~製造現場にお邪魔する、の巻~
皆さんこんにちは!いろはねです!
何回も言ってしまいますが…時の流れは本当に早いもので、もう6月ですね!
4月から新年度が始まり、もう2カ月が経ちました!
私は昨年からこの業界に入り、4月の新年度が開始するまでは研修期間として
様々なことを学び、経験させていただきました!
長期間の研修期間をいただき、本当に感謝の気持ちしかありません…泣
今回はその研修期間で経験した中から、製造現場編をまとめたいと思います!
なぜ化粧品技術者を目指すいろはねに、製造現場の見学が必要だったのでしょうか?
技術者なら、原料知識や処方のノウハウとか…それを勉強すれば良いんじゃないの?という方が多いと思います。
しかし!技術者が製造現場を知ることも非常に大切なのです!
なぜなら、本番での製造を見越して化粧品の処方開発をする必要があるからです。
試作を行うビーカーワークと製造機器の精度は異なります。
ヒトの手と機械の力では、ヒトの手の方がまだまだ精度は高いのです!
製造機器は、機械ごとに一度に製造できる量は決まっていますし、一定の時間、温度、撹拌スピードで製造をしてくれます。
それらの特性を把握した上で、ビーカーワークでの試作を行わなければ、頑張って開発した化粧品が実は本番で製造困難だった…なんてことになりかねないのです!
また、私が大切だなと感じたのは、ビーカーワーク時の経時変化を観察することです!
ビーカーワークで最終的に目的のものが完成したとしても、最初は粉体の原料がダマになりやすかった、固形の原料を溶かすのに何度でどれくらいの時間が必要なのか、乳化の様子などなど…
観察するポイントはいくらでもあるのですが…
これらを技術者がしっかりと把握し、製造現場の方に具体的に伝える必要があると思ったからです!そうすることで、様々な対策をとることもできます!
これで、ヒトと機械の精度の差を少しでも減らすことができ、本番もミスなく進めることができますね!
そのような配慮ができる技術者になりたいなと思いました!
ということで技術者は、
・製造現場のことを考えて処方開発をすること
・ビーカーワーク時の経時変化をしっかりと観察すること
・ビーカーワークでの試作と同様の手順を製造現場に具体的に指示すること
などが求められるのです!
という背景があり、私も製造現場では様々な経験をさせていただきました。
座学で製造機器の種類や性能を学んだ後、
実際に原料の量りこみをしたり、大きな釜の中に原料を添加してみたり、稼働中の製造機器を見学しながらパーツごとにその性能を教えていただきました!
現場では一度の製造で何百キロと作ることができる為、原料の量りこみはビーカーワークと違ってkg単位が当たり前…
現場の規模の大きさはわかっているつもりでしたが、実際に何百キロもの製造を目の当たりにした私は、その迫力に圧倒されました…!
しかし、量りこみ自体の規模は大きいものの、一つ一つの作業は意外と細かいもので…
・量りこむごとにその数値を記録、印刷
・量りこんだ原料のロット番号の記録
・どれくらいの時間、加熱や撹拌をするのか、撹拌時のプロペラ速度はいくつなのかなどの緻密な製造指示に従っての製造
・完成したばかりの化粧品サンプル採取→品質管理へ
など、これだけの規模だと一つの細かなミスが大きなミスに繋がりかねないので、動作ごとに記録する体制が整っていました!
製造現場の方にとってこれらの作業は当たり前で、
それに対し初めて現場に入った私にとっては一つ一つの作業が新鮮で、
捉え方は異なりますが、細かな作業にも意味や目的はきちんとあり、
ミスなく完璧な化粧品を完成させるためには非常に重要なことで、
それを身を持って体験し、知ることができました!
それにしても規則的な動きをする機械ってずっと見ていられますね…(笑)
本当によくできてるなあ…と独り言を漏らしてしまうこともありました(笑)
本来製造現場などは開発の人間が気軽に入れる場所ではなかったりするのですが、私の所属する会社は部署ごとの壁がほとんどなく、気軽に見学をすることができました!
研修期間を終えた今ですが、まだまだ見学できていない機械もあるため、それらが稼働している時はこっそり覗きに行こうと企む、いろはね研究員なのでした。
いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください!↓
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