マニキュアと医薬品の共通点…?
皆さんこんにちは!いろはねです!
とうとう7月突入ですね!
ようこそ!夏!
私は夏の暑さがとても苦手なので、毎年インドアになりがちなのですが…(笑)
真っ青な空に大きな入道雲…蝉の鳴き声…風鈴の音…蚊取り線香の香り…
夏らしい景色や音、匂いはとても大好きです!
さて、題名にある「マニキュアと医薬品」…
一体どういう意味?と思われた方、多いと思います!
なぜ、マニキュアと医薬品を掛けたのでしょう?
今回はそれについてお話をしていきたいと思います!
マニキュアは、爪を美しくコーティングする、おしゃれアイテムとして、
女性の皆様は一度でも使用したことがあるのではないでしょうか!
100均やドラックストアなどでも手軽に入手することができ、
カラーバリエーションがとっても豊富で、
ネイルサロンなどに行かずとも、自分好みのデザインを爪に施すことができるので、
幅広い世代の女性に親しみのあるアイテムなのではないでしょうか?
実際私も美容部員時代、爪先まで美しく見せることもお仕事だったので、
週一単位で爪を整え、ネイルも変えて、様々なデザインに挑戦していました!
自分の力で綺麗に塗れた時はとても興奮しました(笑)
そんなマニキュアですが、実はある医薬品と設計がとても似ているらしいのです!
その医薬品とは…?
小林製薬さんでおなじみの、「サカムケア(第3類医薬品)」です!
サカムケアは、いわゆる「液体ばんそうこう」ですね!
手指のひびやあかぎれ、さかむけ、切り傷などをコーティングし、
ばい菌の侵入を防いだり、水に濡れても傷がしみないアイテムです!
水仕事をされている方々の救世主!なのではないでしょうか!
マニキュアとサカムケア…
このおしゃれアイテムと医薬品の間に一体どのような共通点があるのでしょうか?
それは…コーティングをしてくれるところです!
マニキュアは、爪をコーティングする
サカムケアは、傷口をコーティングする
そしてこの、コーティング効果を与える成分が全く同じということなのです!
その成分の名前が…「ニトロセルロース」といいます!
ニトロセルロースは皮膜形成作用を持ちます。
また、ニトロセルロースとセットで配合されるのが、
被膜を補う樹脂や、柔軟性を付与してくれる可塑剤です!
これらと組み合わせることによって、ニトロセルロースの耐久性が上がり、
撥水性の高い、ツヤのあるコーティング状態を演出することができるのです!
コーティング成分が同じということは、お互いの全成分表示を見れば、
あっ!同じ成分使ってる!とすぐ気づくと思うのですが…
一目ではわからないようになっていました!
実は、ここにちょっとしたトリックが隠されているのです!
これには、化粧品と医薬品の違いが大きく関係しています。
これを踏まえて、再度お互いの全成分表示を観察しますと…
サカムケアの全成分表示には、ニトロセルロースがどこにも書いていない…?
いえ…ちゃんといるんです!
「ピロキシリン」という名前で!
ピロキシリンはニトロセルロースの別名です。
医薬品においてはこの名前がよく使われています!
サカムケアはピロキシリンの効果を「被膜を作り、患部をおおう」と記載していました!
もちろん化粧品はこのような治療的な言葉はNGになります。
つまり、化粧品と医薬品の違いによって、成分の表示が異なるので、
同じ成分を使用していても気づきにくいのですね!
私はこのトリックにまんまと引っ掛かったお馬鹿さんです…(汗)
マニキュアとサカムケアが同じような設計ということで、実際にマニキュアとサカムケアの使用感も比較してみました!
サカムケアと比較しやすいように、マニキュアは透明なトップコートを使用しました!
結果は…?
〇乾きやすさ・・・サカムケア>トップコート
〇コーティング力・・・サカムケア>トップコート
〇撥水性・・・サカムケア>トップコート
ということで、傷口用に設計されているサカムケアが個人的には圧勝でした!
同じコーティング成分を使用しているとはいえ、
働きかける部位が爪と傷口で異なるため、使用感は結構違いました!
ニトロセルロース以外の成分として、樹脂や可塑剤、溶剤などの配合量を調整することで、マニキュアとして、液体ばんそうこうとして、それぞれ大きな働きをするということですね!
化粧品と医薬品の意外な共通点を知ることができ、また少し知識が増えたいろはね研究員なのでした。
いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください!↓
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