化粧品の品質管理③
皆さんこんにちは!
とうとう8月に入りましたね!
梅雨がやっと明け…青空と入道雲のコントラストがとても綺麗な毎日ですね!
夏らしい空を久々に拝むことができるようになってとても気持ちが良いです!
日焼けをより一層気を付けなければいけませんね…!(笑)
さて!今回も化粧品の品質管理について書いていきたいと思います!
前回は加速試験について色々と書かせていただきました!
前回最後の方にも書きましたが、これら化粧品の品質試験は各メーカーさんによって非常に様々な試験方法が確立されていて、前回の内容が全てではありません!
化粧品は日々進歩していて、非常に様々なタイプのアイテムが誕生していますよね!
今までにない新しい化粧品を開発するとなれば、昔から取り入れている試験方法だけでは品質維持の条件を満たすことができない場合も出てくると思います。
そのような場合にも臨機応変に対応し、新しい試験方法を試行錯誤し、
対象の化粧品に合わせた試験方法を取り入れていく必要があるのですね!
そんなこんなで私はこの間、加速試験の一環で面白いことをしました!
皆さんチューブタイプの化粧品って一つはお持ちだと思うのですが…
チューブといえば洗顔やクレンジング、クリームなどなど…
皆さんもちろん手の力で中身を押し出して使用していることと思います!
毎回当たり前にやっているこの動作…これを侮ってはいけません!
同じ動作とはいえ、その時の力加減や中身を押し出す位置、回数は使う人によって絶妙に異なります。
この独特な衝撃を何度も与えられた先にはどんな現象が待ち構えているのでしょうか…?
それを予測した品質試験を考えて実践する必要があるのですね!
ではこの独特な衝撃をどのようにして再現するか…
ここがメーカーさんによって異なるポイントだと思います!
大手のメーカーさんであれば、それに特化した特注の機械をお持ちなのでしょう!
しかし残念ながら私たちの手元にそのような高価で高度なものはありませんので…
その場にある機械を活用して、自作で試験してみれば良いのだ!
…となるわけです!
ということで作りました!ほとんど美里先生が作ってくれたのですが(笑)
どどん!見た目はさておき…(笑)
写真の右側にあるのが実験でよく使用されるシェイカーですね!
これに検体のチューブを貼り付けて固定し、隣に障害物となるものを設置しました!
後はシェイカーの動きで障害物にチューブを押し当てて、中身に衝撃を与えていくという作戦です!
これを室温で6~8時間くらい継続させて、中身の品質が劣化するのかどうかを検証しました!
身近なものをこうして活用する。こういう実験ってとても大切だなと感じました!
うまく再現できるかどうかは結果次第ですし、何事も挑戦してみないとわかりませんし!
挑戦してみて、求めている結果が出なかったとても、代わりに何か新しいものを発見できるかもしれませんし、挑戦することは可能性を広げることに繋がるなと思いました!
単純に見えるかもしれないこの機械も、あーでもないこーでもないと試行錯誤していた時は、発明品が生み出されていくようでとてもワクワクしました(笑)
ちなみに自作試験機での結果は、最初と変わらず中身は正常な状態のままでした!
人の手の衝撃を再現できていた!とははっきり言えませんが、少なくとも機械による衝撃には耐えられるということがわかりました!
(もっと長い期間実施したらまた異なる結果が出るかもしれませんね!)
静置状態では安定していた検体でも、チューブで押し出すような衝撃を与え続けることによってはじめて分離や粘度低下などの品質劣化が起きてしまうケースがあります。
このようなリスクを予測して、様々な試験方法を実施していくことが品質管理においてとても重要なのだなということも知ることができたいろはね研究員なのでした。
いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください!↓
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