新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

化粧品業界が受けたコロナの影響

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

最初から少し暗いお話しにはなってしまいますが、

新型コロナウイルスによって不自由な生活を強いられてから、

もうすぐで2年が経過しようとしていますね。。。

私もこれだけ長丁場になるとは正直思っていませんでしたので、

ウイルスのパワーにただただ圧倒されております。

コロナウイルスはこの1年半で社会に様々な影響を与えてきましたね。

会社へ行くのが当たり前だったのが、テレワークが可能になったり、

オンラインでどこでも簡単に会議ができてしまったり…

以前はマスクをしていると「風邪ひいたの?」と心配される世の中だったのに、

今はそれが当たり前になっていたり。

1年半前まではありえなかった光景が、この短期間で当たり前の世界へと変わったことに驚きを隠せないいろはねです。

これだけ社会が大きく変わった今、化粧品の売り上げも同じく様々な影響を受けたはず。

実際どのような影響を受けたのでしょうか?

今回はそれについて個人的な見解と共にまとめていきたいと思います。

 

〇化粧品売り上げの変化〇

経済産業省の記事によりますと、2020年の化粧品全体の売り上げは大幅に減少したとのことでした。

<インバウンド消費の変化

f:id:sawayaka0302:20211009091918p:plain

参考HP:新型コロナウイルス禍で変化する国内化粧品産業 ;インバウンド消費消滅は化粧品産業の変化を加速させる?|その他の研究・分析レポート|経済産業省 (meti.go.jp)

こちらのグラフが面白かったので引用させていただきました。

化粧品の出荷額が2019年のピークを境に2020年はかなり落ち込んでいるのが分かりますね。

なぜこれだけ大きく低迷することになったのでしょうか?

それにはインバウンド消費が大きく関わっているとのことでした。

コロナ禍により、海外からの観光客が激減したということもあり、

このグラフにそれが大きく表されているのだと思います。

ここからは私の経験談なのですが、

グラフのピークだった2019年、私はまだ美容部員として都内の百貨店で働いておりました。

その当時は特に中国の方が非常に多く来店されてまして、

開店直後は長蛇の列になる程大変忙しい時期がありました。

当時の売り上げも海外の方のおかげで好調だったことを覚えています。

先輩も今年はインバウンド需要がものすごい…

と驚いていたので2019年がピークなのもうなずけます。

美容部員を辞めてから、コロナ禍真っ只中の百貨店へ何度か行きましたが、

休日にも関わらず想像以上に閑散としていて、

もちろん海外の方もほとんどいらっしゃいませんでした。

私が働いていた時に比べ、あまりにも状況が変化していたことに非常に驚きました。

コロナウイルス恐るべし…と震え上がりました。

 

<輸出額は増加>

国内での売り上げは非常に厳しいものとなっていますが、輸出額が増加しているのには驚きました。

海外もパンデミックによって大変な世の中となっていたので、

不思議だったのですが、その中でも中国は早くコロナ禍から抜け出していたため、

それによる影響が強いのではないかという記事に納得しました。

それだけ日本の化粧品は中国での売り上げに助けられていたのだなということを痛感しました。

中国市場は今後もまだまだ需要がありそうですね。

 

<メイク頻度の変化>

これはほとんどの方が、わかる!とうなずく案件ですよね。

私も目から下は本当にメイクをしなくなってしまいました。

ファンデーション、チーク、口紅は特に。

一つはやはりマスク生活の影響ですよね。

目から下は隠れてしまいますし、せっかくの素敵な色が見えないのは辛いです…。

二つ目は外出や外食が減ったこと。

仕事もテレワークやオンライン会議など家でできるようになりましたし、

外でメイク直しをするということが激減したように思います。

(今でもされてる方はもちろんいらっしゃると思います)

三つ目は店頭でのタッチアップやテスターの制限。

感染拡大を防止するため、買う前に使用感や色味の確認をしたくてもできないという状況…これはかなり売り上げに関係しているのではないかなと感じます。

美容部員時代は、実際にタッチアップしても色味があまり好みではなく、

購入を断念される方も多かった為、試す以前に触れるさえできないのであれば購入は当たり前に難しいですよね。

つまり、ユーザーの皆さんは化粧品を買うときに使用感や効果、

それによる変化などを実際に試してから購入したいと考えている人が多いということが改めてこの動向からわかりました。

 

最近はマスクの種類も増え、カラーバリエーションであったり、小顔に見せる形状やデザインといったファッション性を取り入れたものまで出ていますね!

マスク生活が続いても化粧品業界を盛り上げる方法…

メイクは肌に直につけますから、かなり難しいですが、

それでもマスクをしていてもメイクよれしないファンデーションや落ちにくい口紅、

スキンケアもマスク生活で荒れてしまった肌向けに様々な商品が発売されています。

化粧品は毎日使うものだから、最新のニーズを新商品に取り入れていく必要があるということですよね。

それにしても日本の各メーカーの柔軟性には感動いたします。

暗いニュースばかりですが、そんな毎日に負けずたくさんの素敵な化粧品が発売されていて、こんな発想があったのか!と楽しい気持ちになることもあります。

早くこの息苦しい生活から解き放たれる日が来て、目一杯メイクやショッピングが楽しめる世の中になることを切に願ういろはね研究員なのでした。

 

最後までお読みいただきありがとうございます! 

いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください。↓

cosmetic-web.jp

cosmetic-web.jp

化粧品のOEM依頼等はぜひこちらへ!

es-cosme.com