新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

お肌のうるおい②

皆さんこんにちは!いろはねです!

あっという間にこの世界に入り一か月が経過しました…早すぎます!

毎日新しいことをたくさん教えていただき、ありがたい日々です!

最近は気温もだいぶ下がり、温かいものが本格的に食べたい季節になりました…。

食べ物といえば!最初のブログにて言っていた、いただいた北海道野菜ですが…

ぼやいていた通り、きちんとクリームシチューにしておいしーくいただきました!

見た目は気にしないでください…(笑)

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北海道野菜のクリームシチュー

さて!前回は、お肌のうるおい保持のメカニズムについて書かせていただきました!

では、保湿をする為に化粧水やクリームなどがあるように、水と油(以下オイルと記す)がお肌に必要なのは皆さんわかりますよね?

しかし、ただの水とオイルをお肌につけるだけでは保湿ができないのです!

なぜなのでしょうか?

今回はそれについてお話していきたいと思います!

まずは角質層のおさらいからです!

前回のブログ一部抜粋↓

<角質層とは?>
・お肌の中で最も外側に存在する層。
・10~20層程度で、厚さは0.02mm。
・肌表面から細菌やほこりなどの異物、水分などが侵入しないようにする
また、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ。(バリア機能
・うるおいを保つ。(保湿機能)

※今回のお話で重要な部分を赤文字にしています。

まず水分はなぜ浸透できないのでしょうか?

水分などが侵入しないようにする

お肌のバリア機能は細胞間脂質と皮脂膜が担っています。

つまり、皮膚表面は油性の性質を持っています。

その為水はそれに弾かれ、お肌の中に入っていくことができません。

また、人間の皮膚はたんぱく質で構成されています。

このたんぱく質は、アミノ酸一つ一つが繊維のように繋がった非常に大きな分子である為、水に溶けにくい性質を持ちます。

例に小麦粉などがそうですね!

これも主成分がタンパク質の為、水で溶いてそのままにしておくと沈殿しますよね!

これによりお肌への水分の侵入を防いでいます。

肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ

これは皮脂膜が担っています。

肌内部の水分が過剰に蒸発しないように皮脂腺が皮脂の量をコントロールし、必要な量分泌することで、肌表面をしっとりと保ちます。

ということで①と②の内容から、まずただの水はお肌の中に浸透することができないのがわかりました。

では、オイルはどうでしょう?

皮膚表面は油性の性質なので、同じオイルなら水よりは浸透しそうですよね?

ですがこの考え、◎とは言えません。

なぜかというと、皮膚は水をも弾くとっても緻密な構造になっています。

そんな中にただのオイルが浸透できるのか?という話なんですね。

オイルが手に付着した時、ずっとぬるぬるしてお肌の中には浸透していかないですよね?

オイルを浸透させるためには、その構造をかなり微細な状態にする技術が必要になります。

例えば乳化技術などです。

<乳化とは(簡単に…)>

水と油は本来お互いに溶けあわない存在ですよね。

その液体同士をつなぎ合わせてくれる界面活性剤(水と油両方の性質を持ちます)を使用することで、それらを混ぜ合わせ、分離しないように微細なエマルションにすることを言います。

化粧品だと乳液やクリームが代表的ですね。

このような技術を用いることでお肌内部に水と油を効率よく、バランス良く浸透させることができるのです!

じゃぁ、オイルと言ったら美容オイルがあるよね…?あれも浸透しないの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

そうですね…色々な美容オイルがありますが、あくまで「水よりもお肌との相性が良いアイテム」と考えるのが良いと思います。

そんな美容オイルの使い道ですが…

②で述べたように、皮脂膜は肌内部の水分蒸発を防いでくれています

このことから…

・お肌の性質上皮脂の分泌が少なく、皮脂膜が形成されにくい方

・乾燥やアトピーがひどく、一時的に皮むけしたり肌荒れしてしまっている方

など、このような場合に美容オイルを用いれば皮膚表面の皮脂を補ってあげることができますので、これからの時期需要はあると思います。

あくまで皮膚表面に大きなトラブルが出ている時、それを保護するといった形で使用するのがベストだと思います。

<まとめ>

・ただの水は皮膚表面が油性で形成されているため浸透しない

・水とオイルを効率よくお肌に浸透させる為には高度な技術が必要(乳化技術など)

・美容オイルは、乾燥肌荒れなどのトラブル時に皮脂膜を補う形で使うとベスト

ということですね!

お肌の機能を意識しながら私もこの冬スキンケアを頑張ろう!と思ったいろはね研究員なのでした。

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お肌のうるおい①

皆さんこんにちは!いろはねです!

最近だいぶ涼しくなり、お肌の乾燥が気になる季節ですねぇ…しょんぼり。 

私もお肌が美しくなりたいので(笑)!!!

基本の保湿ケアを毎日頑張っています!!!

そのスキンケアに欠かせない言葉といえば…やっぱり「うるおい」ですよね!

では一体、お肌のうるおいってどうやって保たれているのでしょう?

皮膚の構造や機能を学んだので、今回はそんなお話です。

 

まず、お肌のうるおいをキープしてくれているところってどこだかわかりますか?

答えは…お肌の最も外側にある「角質層」。

<角質層とは?>

・お肌の中で最も外側に存在する層。

・10~20層程度で、厚さは0.02mm。

・肌表面から細菌やほこりなどの異物、水分などが侵入しないようにする。

また、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐバリア機能

うるおいを保つ保湿機能

こんな特徴を持っています!

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肌図(イラストACより)

さらに細かく見ると角質層のどこにうるおいが保たれているのでしょうか?

大きく分けて三つあります!

一つ目は細胞の間!

その名の通り、「細胞間脂質」と呼ばれています。

よく言われるのが、細胞一個一個をレンガに例えて、細胞間脂質はそれをつなぎとめるセメントの様なイメージ。

この細胞間脂質の40~65%を占めている”セラミド”が鍵となっています!

セラミドとは?>

このセラミドの大部分を占めているのが”スフィンゴ脂質”と呼ばれるもの。

これは、脂質であるのに親水基も持つ特殊な構造になっています。

このことから、スフィンゴ脂質は脂質の層と水分の層が交互に規則正しく重なり合い、ミルフィーユ状の構造をとることができます。

つまり、細胞間脂質は脂質だけではなく水分をも構造中に含むことができる為、お肌はうるおいを保持することができるのです!
この構造が整った状態であれば、お肌のバリア機能や保湿機能が上がり、しっとりとしたみずみずしいお肌になるということです!

 

二つ目が角質層の細胞内!

NMF(天然保湿因子)”です!

「Natural Moisturizing Factor」(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)の略。

これは角質層内に10~30%存在しており、水性の保湿成分です。

構成成分はアミノ酸類(40%)、ミネラル(18%)、ピロリドンカルボン酸およびその塩類(12%)、乳酸塩(12%)、尿素(7%)、その他(11%)で構成されています。親水性で水分を抱え込みやすい性質を持つ為、これもまたお肌のうるおいキープに欠かせない存在です。

 

三つ目は皮脂膜

イラストにもありますように、お肌はうるおいをキープする為に皮脂腺から皮脂を分泌します。これが肌内部のうるおいを逃がさない働きを担っています!

 

以上の三つをバランスよく持つことがお肌のうるおいを保つ重要な秘訣だったのですね!

私はこのお肌の保湿を手助けする化粧品成分などを現在勉強中です!

非常にたくさんの成分があるのでまずは基礎から丁寧に教えていただいてます…。

ありがたや…。

気合がさらに入りますね!

それにしても人間の体って…皮膚って本当に複雑で面白いです…!

また一つ勉強になったいろはね研究員なのでした。

 

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化粧品と医薬部外品の複雑さ

皆さんこんにちは!

毎日修行中のいろはねです!

現在私はありがたいことに、美里康人先生に香粧品化学を教えていただいておりまして、そこで学んだことも書いていこうと思います!

最近は化粧品と医薬部外品の違いや定義について学びましたので、それについてお話します!

まずは化粧品と医薬部外品の違いを簡単に。
〇化粧品

<定義>人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは、毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされているもので、人体に対する作用が緩和なもの。

つまり…

・清潔にすること

・美化すること

・魅力を増すこと

・容貌を変えること

・皮膚や髪を健やかに保つ(爪やまつ毛なども含む)

これらに対し、医薬品のように治癒的な効能をもってはいけないものが、”化粧品”です。

医薬部外品

医薬品と化粧品との中間的な効能・効果をもつ製品のことを指します。

以下の目的のために使用され、機械器具等ではないものです。

・吐き気、その他の不快感または、口臭もしくは体臭の防止(例:薬用歯磨き類、デオドラント系など)

・あせも、ただれなどの防止(例:浴用剤、ベビーパウダーなど)

・脱毛の防止、育毛または除毛(例:育毛剤、除毛剤、染毛剤、パーマネント・ウェーブ用剤など)

・人または動物の保護のためにする、ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除目的(例:殺虫剤、殺鼠剤、忌避剤など)

・上記の内、厚生労働大臣が指定するもの

とされており、限定された条件の中で、予防的な意味合いを持った範疇の薬効が期待される製品。

 

…と堅苦しい内容ですが以上が定義です!

これだと難しいので自分なりにまとめてみました!

 

<まとめ>

化粧品・・・一切の効能・効果を謳うことが認められていない。

 例:皮膚にうるおいを与える、肌をひきしめるなどであればOK。

医薬部外品・・・予防的な意味で、上記の目的内であれば具体的な効能・効果を謳うことができる。

例:抗炎症作用、メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ、にきびを防ぐetc...

※ どちらも「シミを消す」や「にきびを治す」など治療的な意味合いの言葉を使用することは禁じられています!

 

さらに医薬部外品に関しては、厚生労働省に定められた以下の範囲内での製造が義務付けられています。

①製品とその用途(薬機法内にて具体的に限定)

②薬剤による効能・効果(薬機法内で規定されたもの)

③効能・効果を謳うための薬剤は具体的に成分名で規定(有効成分)

④③は配合量も承認基準により規定

まとめますと、製品・用途・効能と効果・成分名(有効成分)・有効成分の配合量が厚労省により定められているということですね。

 

ここからがやっと本題です(笑)

実は、その有効成分の中には化粧品にも使用されている薬剤が多くあるとのこと…。

さて、医薬部外品厚労省に薬剤(有効成分)の配合量も決められていましたよね…?

化粧品はどうなの?というのが面白いところ。

そう!化粧品の場合それって特に決められていません!

その為、化粧品は安全性や品質に特に問題がなければその薬剤を自由な量配合することができてしまうのです…!(配合規制が必要な成分もあるそうですが)

ということは医薬部外品以上に、その配合量を増やしてしまえば化粧品の方が効果が高くなるのでは…?と単純に思いますよね?

ただ、化粧品は使用している有効成分の効能・効果は一切謳うことができませんので、配合量を多くしたとしてもわかりませんよね…。

結局はきちんと厚労省の許可を取り、それを正式に謳っている医薬部外品の方が一目でわかるのでそっちを選びますよね…

うーん!なんとも複雑!と思ったいろはね研究員なのでした。

 

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初めまして!いろはね研究員です!

初めまして!
今年10月から夢であった化粧品開発の道へと足を踏み入れた新米研究員のいろはねです!
もっと早くブログを更新しようと思っていたのですが、10月ももうすでに二週間が経過してしまいました…汗
さて、一人前の技術者を目指す私いろはね研究員は、果たしてどのように成長していくのか…?
あたたかーい目で見てやってください…(笑)

それにしても、先日の台風19号凄まじい威力でしたね…

私も実家が埼玉なので、窓ガラスにはガムテープやら新聞やら段ボールを張り付けて、万全体制で一夜を明かしました。

被害にあわれた方々の一日も早い復興をお祈りしております。

 

記念すべき一回目は私の身の上話を交えて、プライベートな内容からスタートいたします!

 

私の実家は前振りでもお話した通り、埼玉県で今もそこに住んでいます。

中学高校は東京都の私立学校へ行き、大学は化粧品や香りの勉強がしたい!と思い、海を越え北海道の大学へ進学しました!

結構チャレンジャーなんです(笑)

地元とは全く違う環境で勉強できたことは私にとってかけがえのない日々で、そこは第二の故郷とも呼べる大切な場所となりました。

そして、何より楽しい思い出しかありません…(笑)

そこへ行かせてくれた両親には感謝してもしきれません!!ありがたや…

大学卒業後、初めて就職したのは化粧品メーカーの美容部員としてでした。

本当は化粧品の開発などに携わりたかったのですが中々上手くいかず…

接客という仕事は大変なこともありましたが、一般ユーザーの方の生の声を聞ける…これはこれで自分にとってとても良い経験になったと思っています。

そんな中とあるご縁があり、埋もれていた私を見つけ出してくれた方がいて…

今の化粧品開発の仕事に晴れて就くことができました!

 

自己紹介はここまでにして…

 

先日、大学時代お世話になった地域の方々が主催のパーティーに、私もお邪魔させていただきまして!ここからはそれのお話。

ちょうど今のお仕事でお世話になっている方がこのパーティーの常連さんで、私の出身大学を知り、声をかけてくださったのです…!

これもありがたいご縁ですよね…。

 

本当は大学の友達と一緒に参加したかったのですが、就職後はみんな遠方に行ってしまい、中々予定が合わず…今回は一人で参加しました。

同年代の知り合いがいない状態でしたので、会場に入る前は心細かったのが本音なのですが…

席に着くとなんと!大学時代お世話になった先生がいらっしゃったのです!

これもまた偶然なのか…席も近く、久々の再会にとっても盛り上がりました。

今までの経験と、そこから色々なありがたいご縁があって今の仕事に就けたことなどたくさんのお話をしました。

それに対して心から喜んで応援してくださり、改めてあの大学へ行って良かったなと思いました。

 

今回のパーティーには招待者として参加していたもので、安心しきってもりもりと美味しい食事とお酒を楽しんでおりました。

とそこへ急に声を掛けられ、せっかくなので壇上で一言挨拶をしてほしいと…!?

もうお一方招待の方がいらっしゃったので、その方とアタフタしながら壇上へ(笑)

心構えをしていなかった私は久々に人前で話してとても緊張してしまいました…(笑)

 

そのあと楽しい抽選会も開催され、なんと私は一番良い賞を当てることができました!!

今回市長も参加されていて、その記念すべき市長賞をゲット!

北海道産の美味しい野菜セットをいただきました(笑)

嬉しすぎる…!北海道のカボチャ大好きなんです…

 

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かぼちゃ、きたあかり、男爵、たまねぎ、にんじんの詰め合わせ!

 

他にも初めてお会いした方や、市長さんともすこーしお話をすることができて非常に光栄でした。

緊張もしましたが、こうやってかつての恩師に再会することもできて楽しいひと時でした。

 

そんなこんなで今の仕事につけたのも、パーティに誘っていただけたのも、そこで大学時代の恩師に再会できたこと、全てが縁。

こんなことって人生の中でも少ないことだと思うのです!

この素敵なご縁に感謝して、新しい環境でのお仕事を精一杯頑張ります!

 

いただいた野菜セットはというと、最近やっと寒くなってきたのでそれでクリームシチューを作って食べたいな…と考える食いしん坊ないろはね研究員なのでした。

 

 

 

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