新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

洗顔クリーム作ってみた!

皆さんこんにちは!いろはねです!

12月に入り、2019年も残り1か月となりましたね!

12月は忘年会やクリスマスに大晦日…たくさんイベントがあってワクワクします!

さて!題名の通り私は先月、処方のメカニズムをリアルに学ぶ為、洗顔クリームを作りました!今回はそれについてお話していきます!

まず、洗顔クリームについてです!

脂肪酸と水酸化カリウム(KOH)を中和させて作ることができます。

この反応を「けん化」とも言います。
脂肪酸とは、植物油脂の主成分「トリグリセライド」からグリセリンを取り除いたもののことを指します。

<よく使用される脂肪酸

・ラウリン酸(炭素数12)

・ミリスチン酸(炭素数14)

・パルミチン酸(炭素数16)

ステアリン酸(炭素数18)

・ヤシ油脂肪酸(炭素数12~18)
使用する脂肪酸とその配合バランスによって、泡の立ち方や、その質感、洗浄力などに違いを持たせることができます。

基本は洗浄力を持たせるために炭素数の低い脂肪酸を使用しますが、それ以外の機能として炭素数の多いステアリン酸も配合すると、その結晶がキラキラしてパールっぽい見た目になることで高級感を演出することもできます。

シャンプーでもよくありますよね!
また、洗顔クリームは水分を多く含んでいる為、保湿成分や美容成分などを配合することが可能です。
そうすることでメーカーごとに差別化もしやすく、とてもバリエーションの多いアイテムとなっています。

 

では早速、実際に作った洗顔クリームのお話をしていきます!

洗顔クリームを作る上で重要な反応が「けん化」と「乳化」です。

その反応を起こす土台となるのが、水系成分・油系成分・精製水・水酸化カリウム

これらをそれぞれ量りこんでおきます。

〇けん化反応を起こす

①油系成分は80℃になるまで加熱します。

②その間に精製水と水酸化カリウムを混合させます。

※必ず精製水に水酸化カリウムを入れることです!

そして、撹拌しながら一気に入れます

そうしないと、ビーカーの底で水酸化カリウムの濃度が高くなってしまい、そこの温度が急激に上昇することで沸騰し、大爆発してしまう危険性があるからです…

この時はドキドキしました…触れると危険というか本当に危ないので…!

③精製水と水酸化カリウムの混合液も80℃になるまで加熱します。

※この時、水系成分も80℃になるまで加熱しておきます。

④80℃に到達したら、油系成分に③を入れてけん化反応を起こします。

※徐々に中和していく為、最初はしっかり撹拌することが重要です。

ただし、やりすぎてしまうと泡が立ってしまうので力加減が難しかったです…!

また、温度が下がってしまうとけん化反応が起きにくくなってしまう為、温度の管理にも気を付けました!

〇乳化反応を起こす

⑤けん化反応を終えた試料に、80℃まで加熱した水系成分を加えることで乳化反応が起きます。

※この時も泡を立たせないように、でも乳化を起こすためにしっかり撹拌することが求められました…!これも難しかったです!

⑥あとは温度計とにらめっこしながら、30℃以下になるまでしっかり撹拌しながら冷却していきます。

この時、徐々にクリームっぽい硬さになっていき、その変化を観察するのがとても面白かったです!

⑦30℃以下まで冷却したら、「脱泡」という作業に入ります。

脱泡とは・・・試料の中に混在している不要な泡を取り除くことです。

私が行った脱泡方法は、真空状態にして一時的に気圧を下げることにより試料を沸騰させやすくして、不要な泡を取り除くという作業を行いました!

脱泡の注意点は、あまりやりすぎないことです!

沸騰させているわけですから、洗顔クリームの中の必要な水分までもが蒸発してしまい、固形になってしまうからです。

冷却時しっかり撹拌したことによって泡をどうしてもかんでしまう為、この工程はとても重要です!

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脱泡の様子

脱泡をする時は試料が沸騰する為、どんどん泡がもこもこしてきます…!

なので、大きい容器に少しずつ入れて脱泡していきます。

この作業を何度も繰り返していきます!

少し見づらいですが、途中で脱泡前と脱泡後の比較写真を撮ってみました!

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脱泡前

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脱泡後

脱泡前は、かなり泡を含んでいたので硬めでした。
しかし!脱泡後は見違えるようにツヤが出て、トロトロになりました!

これを2,3日置いて完成です!

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完成した洗顔クリーム!

写真だと硬さが伝わりにくいのですが、2,3日置いたところ、よく見る洗顔クリームの硬さにきゅっと締まっていました!感動です!

さらに!ステアリン酸の結晶が少し見られ、パールっぽくなっていました!

…と、ここまではうまくいったと思ったのですが、実際に泡を立ててみようとすくってみたところ、ダマができてしまっていることに気づきました…

泡が立ってしまうのを恐れて、中和時と冷却時の撹拌が足りてなかったのかな?と考えました。

悔しい…!

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泡を立ててみました!

見てください!ちゃんと洗顔クリームとしての機能を発揮してくれました!嬉しい…

泡は、とてもきめ細かくてクリーミーな状態でした!

もう少し弾力のある泡になったらさらに洗顔として恰好がつくかな?と思いました。

それには脂肪酸の配合バランスを変えてみればいいのかな?など色々考えました。

やはり実践をすることで、より反応のメカニズムが理解しやすくなります!

次こそは完璧なものを作りたい…!と思いを馳せるいろはね研究員なのでした。


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クラゲコラーゲン!?

皆さんこんにちは!乾燥して最近体が少しかゆい、いろはねです!

早速ですが、「コラーゲン」というワード…

巷でよく目にしたり聞いたりしますよね!

化粧品でも、コラーゲン配合!なんて聞くと気になっちゃいますよね!

この間お仕事で先輩と一緒に、初めて原料メーカーの営業さんとお話をしました。

ほぼ横で会話を聞いているだけという感じでしたが、ガチガチに緊張してました…。

その際「クラゲコラーゲン」って知ってますか?という話になり、クラゲからもコラーゲンが取れるの!?と非常に興味が湧いたので今回はそれについて書かせていただきます!

面白い原料なので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね! 

調べれば多くの情報が載っておりますが、私は簡単に…。

まず化粧品に使用されるコラーゲンは何から抽出されているのかというと…

大きく動物由来か魚由来かで分けられます。

<動物由来のコラーゲン>

牛、豚、サメなどです。昔は豚コラーゲンがよく使用されていたそうですが、感染症などのリスクを考慮し、今はあまり主流ではないそうです。

<魚由来のコラーゲン>

フグ、サケ、タイ、ヒラメなどです。(メーカーにより様々です)

特にフグやタイ、ヒラメなど白身魚のコラーゲンは質が良いとされ、サケコラーゲンは油性分が多いため臭いが気になるというデメリットがあるとも言われています。

では本題の「クラゲコラーゲン」とはいったい何なのでしょう!?

まずはこの成分を開発した素晴らしい会社様がいらっしゃいますので、この場を借りてURLを張り付けます。

ご興味のある方はぜひ見てみてください!

www.jfish-lab.com

以下の内容は海月研究所様のHPなどの内容を少しお借りしてお話していきます。

クラゲコラーゲンは、化粧品用として販売されている原料です!

さらに皮膚再生など医療の分野にも活用が期待されているとても万能なコラーゲンとして注目されているそうです。

クラゲは体の95%以上が水分で構成されています。

その水分保持はコラーゲンが影響していたということが判明したのだそうです!

肌の保湿にも大きなメリットを与えてくれるだろう!と想像できますね!

また”ムチン”と呼ばれる抗菌・保湿作用がある成分もクラゲから抽出することができ、こちらも化粧品原料として販売されているそうです。

そして、クラゲコラーゲンは動物由来のものに比べて感染症のリスクがない為、安全性が高いのです!

お肌に直接つけるのがスキンケアですから、原料も安心安全に使える方がもちろん良いですよね。

クラゲといえば海に大量発生するということで、何かとニュースで取り上げられていましたよね。

クラゲによっては、毒性が強いがために魚に悪影響を与え、漁業関係に大きな打撃を与えてしまったりとかなり問題になっています。

ちなみに、このクラゲコラーゲンは"ミズクラゲ"から抽出しているそうです。

ミズクラゲに毒性はないですが、大量発生が問題になっているそうで、それを活用できるクラゲコラーゲンは非常に革新的な事業だなと私は思いました。

有効活用が悩まれていたクラゲを、このように化粧品原料や医療に役立たせてくれる化学の技術と、その開発に力を注ぐ技術者の方々に感動したいろはね研究員でした。

 

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初めての実験~番外編~

 皆さんこんにちは!いろはねです!

前回は、市販クレンジング品質試験の模様をお送りしました。

今回はその番外編になります!

実はあの時、ファンデーションと口紅以外を使って品質試験をやっていたのです…

それは、ウォータープルーフのマスカラです!!

ウォータープルーフのマスカラって普段クレンジングした後、まつ毛の先っぽで固まって全然落ちてないじゃん!なんてことがよくありますよね。

個人的な意見ですが、私はあまり好きではありません…。すみません…(笑)

この落ちにくいアイテムは果たしてどのような結果になるのか!

気になる…!

ということで、先輩方とやってみることになりました。

条件は本番と同様に、写真のようにマスカラを人口皮膚につけてそれぞれのクレンジングをなじませてみました。

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ウォータープルーフマスカラ乳化後

並び方が少し違いますが…左からホットクレンジング(ノンオイル)、ジェルクレンジング(ノンオイル)、オイルクレンジング、ホットクレンジングです。

こ、これは!ファンデーションの時とは違う面白い結果が出ました…!

乳化後の写真を見ていただくと、ファンデーションの時は結果がイマイチだったジェルクレンジングが、ウォータープルーフのマスカラに対してはなじみが非常に良かったのです!

これはなぜなのでしょうか?

今まではウォータープルーフマスカラには水をはじくということで、油性のポリマーが使用されていましたが、それだと水(汗)はしっかりはじいても、皮脂には溶けてしまうため、にじむこともありますよね…。

そこで最近は水ベースで水溶性ポリマーを使用したウォータープルーフマスカラが多いとのこと。ポリマーの開発も進んでおり、水溶性ポリマーを乾燥して硬化することで耐水性を維持することが可能になってきたのだそうです。

これなら皮脂にも負けませんね!

でも水溶性に変わりはないので、水系のジェルクレンジングで非常になじむ結果となった。と考えられます。

面白い…!

今回の品質試験において、化粧品のベースが油性か水性かによって、クレンジングの落ち方がこんなにも違うのか!とまた新しい体験をすることができたいろはね研究員なのでした。

 

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初めての実験!

皆さんこんにちは!いろはねです!

この間はお仕事で白衣に身を包み、市販されているクレンジングの品質試験に参加しました!

今回はそれについてお話していきます!

使用したクレンジングのタイプは、ジェルクレンジング、ホットクレンジングジェル2種類、オイルクレンジング。(詳細は下に記載)

品質試験条件↓

・人工皮膚使用

・市販の落ちにくい口紅とファンデーションを写真1のように並べ、落ち方をそれぞれ検証

・指で30回クルクルなじませてどうなるか?

・使用したクレンジングの種類

①ジェルクレンジング(ノンオイル)

②ホットクレンジングジェル(ノンオイル)

③オイルクレンジング

④ホットクレンジングジェル

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写真1

自分の手で試してみました…!

気になる結果は…?

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写真2 乳化後

①ジェルクレンジング・・・ある程度なじみましたが、そこまで落ちませんでした。

②ホットクレンジングジェル(ノンオイル)・・・あれ~?ほぼなじまず…。というか落ちているのか?という状態でした(汗

③オイルクレンジング・・・これは一目瞭然!気持ちよくササーッと落ちました〜!

時間をかけず、ハードなメイクをもしっかり落としたいユーザーの方々から長く支持されるのもわかります!(その分お肌への負担もしっかりついて来るんですけどね…)

④ホットクレンジングジェル・・・こちらはオイルクレンジングと同等のクレンジング力を発揮しました!②のホットクレンジングがあまり結果が良くなかったのでドキドキしました…。

オイルとホットはそこまで大差なかったのですが、落ちる力は順番に、オイル>ホット>ジェル(ノンオイル)>ホット(ノンオイル)という感じでした。

こうやって見るとやはりメイク料が油系であるために、オイルクレンジングの落ちがダントツであったのかなと考えました。

油は油で落とす!なんてのをよく耳にするように…。

さらに乳化後の状態を改めて見て、それぞれ落ち方がまったく違うなと感じました。

写真2を見ると、オイルはメイク汚れを浮かせて落としていたのに対し、同等のクレンジング力を発揮したホットはメイク汚れを溶かして落としているような感じでした。

今までの私はただ落ちてる!すごい!だけで終わらせていたのですが…それではだめですね!今後は、どんな風に落ちるのか?この違いにはなにか裏があるのではないか?技術者として鋭い観察眼を常に持つことが大切であると学ぶことができました!

最後に、洗浄後の状態もしっかり観察しました!↓

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写真3 洗浄後

普段ファンデーションは肌と色味も似ているのでしっかり落ちているかはっきりとはわかりにくいですよね。

今回は落ちにくいファンデーションを使用したので、少々手ごわかったのですが、写真3を見るとこんなに肌にメイクや汚れが残っている可能性があるって考えただけで、怖いですね…。

洗浄後までしっかりと比較し見極めることの重要さも体感できました。

それと同時に、このように一目で結果がわかる試験って面白いな!と感じました!

普通の研修では体験できないことだと思います。ありがたいです。

今回の試験を通して、お肌に優しくてメイク落ちの良い、まったく新しいクレンジングの開発が将来できたら良いなと夢を膨らませる、いろはね研究員なのでした。 

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お肌のうるおい②

皆さんこんにちは!いろはねです!

あっという間にこの世界に入り一か月が経過しました…早すぎます!

毎日新しいことをたくさん教えていただき、ありがたい日々です!

最近は気温もだいぶ下がり、温かいものが本格的に食べたい季節になりました…。

食べ物といえば!最初のブログにて言っていた、いただいた北海道野菜ですが…

ぼやいていた通り、きちんとクリームシチューにしておいしーくいただきました!

見た目は気にしないでください…(笑)

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北海道野菜のクリームシチュー

さて!前回は、お肌のうるおい保持のメカニズムについて書かせていただきました!

では、保湿をする為に化粧水やクリームなどがあるように、水と油(以下オイルと記す)がお肌に必要なのは皆さんわかりますよね?

しかし、ただの水とオイルをお肌につけるだけでは保湿ができないのです!

なぜなのでしょうか?

今回はそれについてお話していきたいと思います!

まずは角質層のおさらいからです!

前回のブログ一部抜粋↓

<角質層とは?>
・お肌の中で最も外側に存在する層。
・10~20層程度で、厚さは0.02mm。
・肌表面から細菌やほこりなどの異物、水分などが侵入しないようにする
また、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ。(バリア機能
・うるおいを保つ。(保湿機能)

※今回のお話で重要な部分を赤文字にしています。

まず水分はなぜ浸透できないのでしょうか?

水分などが侵入しないようにする

お肌のバリア機能は細胞間脂質と皮脂膜が担っています。

つまり、皮膚表面は油性の性質を持っています。

その為水はそれに弾かれ、お肌の中に入っていくことができません。

また、人間の皮膚はたんぱく質で構成されています。

このたんぱく質は、アミノ酸一つ一つが繊維のように繋がった非常に大きな分子である為、水に溶けにくい性質を持ちます。

例に小麦粉などがそうですね!

これも主成分がタンパク質の為、水で溶いてそのままにしておくと沈殿しますよね!

これによりお肌への水分の侵入を防いでいます。

肌内部の水分が蒸発するのを防ぐ

これは皮脂膜が担っています。

肌内部の水分が過剰に蒸発しないように皮脂腺が皮脂の量をコントロールし、必要な量分泌することで、肌表面をしっとりと保ちます。

ということで①と②の内容から、まずただの水はお肌の中に浸透することができないのがわかりました。

では、オイルはどうでしょう?

皮膚表面は油性の性質なので、同じオイルなら水よりは浸透しそうですよね?

ですがこの考え、◎とは言えません。

なぜかというと、皮膚は水をも弾くとっても緻密な構造になっています。

そんな中にただのオイルが浸透できるのか?という話なんですね。

オイルが手に付着した時、ずっとぬるぬるしてお肌の中には浸透していかないですよね?

オイルを浸透させるためには、その構造をかなり微細な状態にする技術が必要になります。

例えば乳化技術などです。

<乳化とは(簡単に…)>

水と油は本来お互いに溶けあわない存在ですよね。

その液体同士をつなぎ合わせてくれる界面活性剤(水と油両方の性質を持ちます)を使用することで、それらを混ぜ合わせ、分離しないように微細なエマルションにすることを言います。

化粧品だと乳液やクリームが代表的ですね。

このような技術を用いることでお肌内部に水と油を効率よく、バランス良く浸透させることができるのです!

じゃぁ、オイルと言ったら美容オイルがあるよね…?あれも浸透しないの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

そうですね…色々な美容オイルがありますが、あくまで「水よりもお肌との相性が良いアイテム」と考えるのが良いと思います。

そんな美容オイルの使い道ですが…

②で述べたように、皮脂膜は肌内部の水分蒸発を防いでくれています

このことから…

・お肌の性質上皮脂の分泌が少なく、皮脂膜が形成されにくい方

・乾燥やアトピーがひどく、一時的に皮むけしたり肌荒れしてしまっている方

など、このような場合に美容オイルを用いれば皮膚表面の皮脂を補ってあげることができますので、これからの時期需要はあると思います。

あくまで皮膚表面に大きなトラブルが出ている時、それを保護するといった形で使用するのがベストだと思います。

<まとめ>

・ただの水は皮膚表面が油性で形成されているため浸透しない

・水とオイルを効率よくお肌に浸透させる為には高度な技術が必要(乳化技術など)

・美容オイルは、乾燥肌荒れなどのトラブル時に皮脂膜を補う形で使うとベスト

ということですね!

お肌の機能を意識しながら私もこの冬スキンケアを頑張ろう!と思ったいろはね研究員なのでした。

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お肌のうるおい①

皆さんこんにちは!いろはねです!

最近だいぶ涼しくなり、お肌の乾燥が気になる季節ですねぇ…しょんぼり。 

私もお肌が美しくなりたいので(笑)!!!

基本の保湿ケアを毎日頑張っています!!!

そのスキンケアに欠かせない言葉といえば…やっぱり「うるおい」ですよね!

では一体、お肌のうるおいってどうやって保たれているのでしょう?

皮膚の構造や機能を学んだので、今回はそんなお話です。

 

まず、お肌のうるおいをキープしてくれているところってどこだかわかりますか?

答えは…お肌の最も外側にある「角質層」。

<角質層とは?>

・お肌の中で最も外側に存在する層。

・10~20層程度で、厚さは0.02mm。

・肌表面から細菌やほこりなどの異物、水分などが侵入しないようにする。

また、肌内部の水分が蒸発するのを防ぐバリア機能

うるおいを保つ保湿機能

こんな特徴を持っています!

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肌図(イラストACより)

さらに細かく見ると角質層のどこにうるおいが保たれているのでしょうか?

大きく分けて三つあります!

一つ目は細胞の間!

その名の通り、「細胞間脂質」と呼ばれています。

よく言われるのが、細胞一個一個をレンガに例えて、細胞間脂質はそれをつなぎとめるセメントの様なイメージ。

この細胞間脂質の40~65%を占めている”セラミド”が鍵となっています!

セラミドとは?>

このセラミドの大部分を占めているのが”スフィンゴ脂質”と呼ばれるもの。

これは、脂質であるのに親水基も持つ特殊な構造になっています。

このことから、スフィンゴ脂質は脂質の層と水分の層が交互に規則正しく重なり合い、ミルフィーユ状の構造をとることができます。

つまり、細胞間脂質は脂質だけではなく水分をも構造中に含むことができる為、お肌はうるおいを保持することができるのです!
この構造が整った状態であれば、お肌のバリア機能や保湿機能が上がり、しっとりとしたみずみずしいお肌になるということです!

 

二つ目が角質層の細胞内!

NMF(天然保湿因子)”です!

「Natural Moisturizing Factor」(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)の略。

これは角質層内に10~30%存在しており、水性の保湿成分です。

構成成分はアミノ酸類(40%)、ミネラル(18%)、ピロリドンカルボン酸およびその塩類(12%)、乳酸塩(12%)、尿素(7%)、その他(11%)で構成されています。親水性で水分を抱え込みやすい性質を持つ為、これもまたお肌のうるおいキープに欠かせない存在です。

 

三つ目は皮脂膜

イラストにもありますように、お肌はうるおいをキープする為に皮脂腺から皮脂を分泌します。これが肌内部のうるおいを逃がさない働きを担っています!

 

以上の三つをバランスよく持つことがお肌のうるおいを保つ重要な秘訣だったのですね!

私はこのお肌の保湿を手助けする化粧品成分などを現在勉強中です!

非常にたくさんの成分があるのでまずは基礎から丁寧に教えていただいてます…。

ありがたや…。

気合がさらに入りますね!

それにしても人間の体って…皮膚って本当に複雑で面白いです…!

また一つ勉強になったいろはね研究員なのでした。

 

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化粧品と医薬部外品の複雑さ

皆さんこんにちは!

毎日修行中のいろはねです!

現在私はありがたいことに、美里康人先生に香粧品化学を教えていただいておりまして、そこで学んだことも書いていこうと思います!

最近は化粧品と医薬部外品の違いや定義について学びましたので、それについてお話します!

まずは化粧品と医薬部外品の違いを簡単に。
〇化粧品

<定義>人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは、毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされているもので、人体に対する作用が緩和なもの。

つまり…

・清潔にすること

・美化すること

・魅力を増すこと

・容貌を変えること

・皮膚や髪を健やかに保つ(爪やまつ毛なども含む)

これらに対し、医薬品のように治癒的な効能をもってはいけないものが、”化粧品”です。

医薬部外品

医薬品と化粧品との中間的な効能・効果をもつ製品のことを指します。

以下の目的のために使用され、機械器具等ではないものです。

・吐き気、その他の不快感または、口臭もしくは体臭の防止(例:薬用歯磨き類、デオドラント系など)

・あせも、ただれなどの防止(例:浴用剤、ベビーパウダーなど)

・脱毛の防止、育毛または除毛(例:育毛剤、除毛剤、染毛剤、パーマネント・ウェーブ用剤など)

・人または動物の保護のためにする、ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除目的(例:殺虫剤、殺鼠剤、忌避剤など)

・上記の内、厚生労働大臣が指定するもの

とされており、限定された条件の中で、予防的な意味合いを持った範疇の薬効が期待される製品。

 

…と堅苦しい内容ですが以上が定義です!

これだと難しいので自分なりにまとめてみました!

 

<まとめ>

化粧品・・・一切の効能・効果を謳うことが認められていない。

 例:皮膚にうるおいを与える、肌をひきしめるなどであればOK。

医薬部外品・・・予防的な意味で、上記の目的内であれば具体的な効能・効果を謳うことができる。

例:抗炎症作用、メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ、にきびを防ぐetc...

※ どちらも「シミを消す」や「にきびを治す」など治療的な意味合いの言葉を使用することは禁じられています!

 

さらに医薬部外品に関しては、厚生労働省に定められた以下の範囲内での製造が義務付けられています。

①製品とその用途(薬機法内にて具体的に限定)

②薬剤による効能・効果(薬機法内で規定されたもの)

③効能・効果を謳うための薬剤は具体的に成分名で規定(有効成分)

④③は配合量も承認基準により規定

まとめますと、製品・用途・効能と効果・成分名(有効成分)・有効成分の配合量が厚労省により定められているということですね。

 

ここからがやっと本題です(笑)

実は、その有効成分の中には化粧品にも使用されている薬剤が多くあるとのこと…。

さて、医薬部外品厚労省に薬剤(有効成分)の配合量も決められていましたよね…?

化粧品はどうなの?というのが面白いところ。

そう!化粧品の場合それって特に決められていません!

その為、化粧品は安全性や品質に特に問題がなければその薬剤を自由な量配合することができてしまうのです…!(配合規制が必要な成分もあるそうですが)

ということは医薬部外品以上に、その配合量を増やしてしまえば化粧品の方が効果が高くなるのでは…?と単純に思いますよね?

ただ、化粧品は使用している有効成分の効能・効果は一切謳うことができませんので、配合量を多くしたとしてもわかりませんよね…。

結局はきちんと厚労省の許可を取り、それを正式に謳っている医薬部外品の方が一目でわかるのでそっちを選びますよね…

うーん!なんとも複雑!と思ったいろはね研究員なのでした。

 

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