くせ毛の正体②
皆さんこんにちは!いろはねです!
引き続きくせ毛の正体についてまとめていきたいと思います。
前回は髪の毛の基本的な構造から始まり、くせ毛には3つの大きな要因が絡んでいるとお伝えしました。
そのうちの一つは、「化学結合によるもの」とありました。
髪の毛を構成しているポリペプチド同士の化学結合が、切れたり歪んでしまうことでくせ毛が生じてしまうというものでした。
さて、他の2つの要因は一体どのようなものなのでしょうか?
早速本題へ参りましょう。
②コルテックス細胞の違いによるもの
髪の毛の約90%は、コルテックス(ケラチンタンパク質)で構成されています。
コルテックスは、硬いタンパク繊維(P-コルテックス)と柔らかいタンパク繊維(O-コルテックス)の2種類から成り立っているそうです。
この2つが均等に分布していれば直毛、偏って分布しているとねじれが生じ、くせ毛に繋がってしまいます。
こちらの写真は花王さんのHPからお借りしたものです。
参考HP:髪のくせ|髪の知識|花王株式会社 ヘアケアサイト (kao.com)
左が直毛で、右がくせ毛の断面写真ですね。
こうして見ると一目瞭然…
直毛は均等に2つのコルテックスが分布している為円形ですが、
くせ毛は偏りがあるため楕円状になっていますね。
この偏りは、大きいほどくせが強いということも分かっています。
また、硬いタンパク繊維(P-コルテックス)は水分を含みにくく、
柔らかいタンパク繊維(O-コルテックス)は水分を含みやすいという正反対の性質を持っています。
これにより、2つのタンパク繊維が偏って分布しているくせ毛は、湿度が多いと不均一に水分を含んで膨らむ為、乾燥した環境よりも余計に縮れが強くなってしまうのですね。
雨が降っている日や湿度が高い真夏に髪の毛が広がってしまうのはこのような要因が絡んでいるからだったのですね。
③毛穴の構造によるもの
頭皮の毛穴が、直毛の方とくせ毛の方で異なるそうなのです。
くせ毛は毛穴がカーブした形状になっており、その毛穴を押し出されるような形で髪の毛が伸びていきます。
その影響により、表面に出た時には曲がった状態となっているのですね。
イメージ図がこちらになります。
参考HP:くせ毛ってどうして起こるの? | くせ毛が気になる女性のためのヘアケア情報サイト『くせ毛LABO』 by プロカリテ (sara-hea.com)
左が直毛で、右がくせ毛です。
くせ毛はこのように、髪の毛の根本となる毛穴が曲がっているため、
曲がった髪の毛が生えてきてしまうのですね。
ちなみにこちらも毛穴の曲がり具合によってくせ毛の度合いは変わります。
ということでくせ毛に関する3つの要因をまとめさせていただきましたが、
私自身がくせ毛ということもあり、日常生活で疑問に感じていたことがここで全て解決されたように思います。
最後にくせ毛の種類について少しまとめてこの話題は終わりにしたいと思います。
〇くせ毛の種類〇
今回色々と調べていたところ、くせ毛にも種類があるということを初めて知りました。
確かに同じくせ毛でも、ゆるい方もいれば、かなり縮れてボリューミーな髪質の方もいらっしゃいますよね。
そこにはどのような違いがあるのでしょうか?
①波状毛(はじょうもう)
日本人に最も多いくせ毛です。
湿度によって髪の毛が広がってしまうのが特徴。
この波状毛の中でもいくつかのタイプに分かれているそうで、
うねりの軽いタイプから、三つ編みをほどいたようなウェーブタイプ、
直毛に見えて実は内部がうねっているタイプなど様々です。
②縮毛(しゅくもう)
細かく強く縮れた状態のくせ毛です。
黒人の方に多く見られるそうです。
③連珠毛(れんじゅもう)
珍しいくせ毛です。
髪の毛の内部が一定間隔で太くなったり細くなったり数珠状になっています。
細い部分で切れやすい為、とてもデリケートなくせ毛です。
④捻転毛(ねんてんもう)
髪の毛が縄のように捻れた状態のくせ毛です。
一本一本が捻れている為、触り心地はざらついています。
参考HP:それぞれ違う!くせ毛の種類と特徴 | クレイツ CREATE ION
くせ毛って4種類もあるんですね!
ちなみに私は湿度によって髪の毛が広がってしまうタイプなので、完全に①の波状毛ですね。
肌質が人によって異なるように、髪質にもタイプが色々あるんだなということを今回知ることができました。
たまには肌から離れてみると面白い発見があるなと思ったいろはね研究員なのでした。
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