新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

研修記録~充填&仕上げ現場にお邪魔する、の巻②~

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

関東でも本格的に梅雨入りしましたね!

雨の日は憂鬱な気持ちになりがちですが、気を引き締めていきたいと思います!

さて、前回は研修記録として、充填と仕上げの現場にお邪魔した様子をまとめたのですが、充填機器の話だけでかなり長くなってしまいましたよね(笑)

今回はその続きで、充填後私はどんなものを見て、どんなことを体験したのかをまとめていきたいと思います!

 

容器の蓋閉め

容器の蓋閉めを侮ってはいけません!

これは、ユーザーさん達の手元に化粧品が渡り、さて使おう!という時最初に触れる部分だと思うのです。

その時、蓋が固すぎて開けにくかったり、逆に緩すぎて隙間が空いてしまい、

中身が漏れていた…なんてリスクに繋がりかねない重要なパーツです!

このようなリスクを回避するため、充填現場では一時間ごとに蓋の閉まり具合を確認していました!

この確認作業は「トルク測定器」という機械を用いて行います!

これは、蓋を開ける時にかかる力を数値化することができる機械なのです!

人の力で開けやすい数値があり、その範囲を基準に測定を行っていました!

現場では、手作業で容器の蓋閉めを行うことが多いため、

担当する人によって力加減なども異なります。

私も実際にやらせていただいたのですが、やはり手作業な分、

少し数値にばらつきが出ることもありました。

その場合は必ず現場の皆さんと共有し、軌道修正を行っていました!

ユーザーさんに気持ちよく化粧品を使用していただくためには、

このような細かな作業もとても重要ですね!

 

ウェイトチェッカー

私の会社では主に、パウチ充填の際に用いていました!

その名の通り、重さをチェックする機械です!

もっと性能の高いパウチ充填機であれば、充填時にg数を計量してくれるものもあるらしいのですが…
現場のは別でウェイトチェッカーを取り付けて、充填量の確認を行っていました!

パウチ充填は、万単位もの数をこなしますので、たまに充填量がばらつくこともあります。

そのようなミスが発生しないよう、きちんと確認をする必要があります!

しかし、これを手作業でやるとなるとかなり大変です…!

そこで!ウェイトチェッカーの登場ですね!

ウェイトチェッカーは、パウチ充填機からベルトコンベアーで運ばれてきたものを一つずつ計量してくれます。

この運ばれてきたパウチを一つずつ検知するセンサーも搭載されていて、

それを「光電管」と呼びます!

今回のは透過型のセンサーで、目に見えない一本の光を出し、その間を物体が通ったよ!とウェイトチェッカー本体に知らせるという優れものです!

その知らせを受けて初めてウェイトチェッカーは重さを量ってくれます!

そして、あらかじめ何g~何gという基準を設定し、それ以上かそれ以下のものが運ばれてくると、自動的に弾く仕組みになっています!

これにより、手作業より確実に早く作業を進めることができますね!

弾く瞬間を見ることができたときは思わず「おぉ~…!」と言葉にならない反応をしてしまいました(笑)

 

シュリンク包装

 

化粧箱の代わりに、容器自体に透明フィルムを取り付けることがあります!

化粧品の他にもカップ麺やCDケース、ゲームソフトなどについている透明フィルムのことをシュリンクと呼びます!

シュリンク包装は、商品自体への異物混入を防いだり、汚れが付かないメリットがあります!

見た目はビニールのように見えました!

シュリンクにはいくつか種類があるそうなのですが、今回私が触れたのは、

ポリエチレンを薄く加工したタイプのものでした!

流れとしては、シュリンクを容器にふわっとかぶせて、シュリンク機械の中に流していきます。

中は170℃の高温トンネルになっていて、熱の力で容器にピタッと密着させる設計になっていました!

今までは、すでにシュリンク包装された化粧品しか見たことがなかったので、

その前段階を見学することができ、とても新鮮でした!

 

⑤他に体験したのは…?

ロットナンバーの確認や、ラベル貼り、化粧箱作り、箱詰め、封印シール貼りなど、

化粧品が完成していく最後の最後まで一連の流れで体験させていただきました!

現場ではその作業の中に、傷や汚れなど不備がないか、入念にチェックを行い、

限られた時間内で目標の個数を仕上げることが求められました。

充填と仕上げ現場での体験を通して、毎日作業を行ってくださっているパートさん達の連携プレイと判断力の高さに非常に感心し、手作業って大変だけどまごころを感じますし、その環境に合わせた機械達が毎日動いてくれていたんだな!などを研修期間で知ることができました!

私が充填と仕上げをした化粧品も、今頃はユーザーさんの手元に渡って使われているのかな?と思ういろはね研究員なのでした。

 

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