新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

CITE JAPAN 2021!

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

先週は、化粧品業界にいる方にとっては2年に一度の大イベント…

CITE JAPAN 2021が5月19日(水)~5月21日(金)の3日間、横浜パシフィコで開催されましたね!

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緊急事態宣言も5月末まで伸びてしまい、天候も雨模様と中々厳しい条件での開催だったと思いますが…出展された皆様、3日間お疲れ様でした!

今回私は人生で二度目の参加をさせていただきました。

始めてCITE JAPANに参加したときは、まだ化粧品技術者ではなく、

美容部員として働いていた為、非常に多くの化粧品原料や製造機器を初めて見て興奮していたのを覚えています。

あれから2年経ち、私は今ありがたいことに化粧品開発の現場にいます。

今の立場になってのCITE JAPANは初参加でしたので、また新たな気持ちで展示場を回ることができました。

果たしていろはね研究員は、技術者的な目線で展示会をめぐることができたのでしょうか!?(もちろんまだまだだと思っております)

今回のブログは、CITE JAPAN 2021において気づいたことや感じたことをまとめていきたいと思います。

レポートのような内容になってしまうかもしれませんが、皆様どうか温かい心で読んでいただければ幸いです。

それでは、本題へ参りましょう!

 

〇CITE JAPAN とは?〇

化粧品業界の方は知っていて当たり前なのですが、念のため…

CITE JAPAN(化粧品産業展)は、今年でちょうど10回目の開催でした!

主に化粧品、化粧品原料・香料、化粧品容器・パッケージ、製造装置・測定装置、受託試験・分析などなど…

化粧品産業において必要とされる分野の展示や技術発表がされ、様々な情報交換をすることのできる場です。

化粧品業界の人間は必ず行くと言って良いほどの大きな展示会です。

 

〇気づいたこと・感じたこと

今年の展示会はいくつかの共通点があるように感じました。

①コロナ禍に合わせた原料

もう1年以上もコロナウイルスに悩まされていますが、それによる生活環境の変化や肌ストレスは、大きく変わったように思います。

特にマスク生活やアルコール消毒が当たり前となり、私たちの肌は常に刺激を受けている状態ですよね。

そんな今のトレンドに合わせるように、展示でよく見かけたのは

・マスクダメージ軽減

・メイク崩れ防止

・ニキビ予防

・抗菌&除菌

・肌フローラ改善

などなど…

全てがコロナ禍によって今の私達が抱える問題にピッタリな商材で溢れていました。

マスク生活によるニキビトラブル、深刻ですよね。また、ニキビが発生する原因として、肌の常在菌のバランスが崩れることもありますので、それを整える成分であったり、そういうものに特化して展示がされていたように思います。

後は化粧品にも抗菌効果や除菌効果が求められているのか、植物の力で抗菌&除菌することのできる天然志向な化粧品原料などもありました。

 

②サスティナブルを意識

やっと日本でも浸透してきたサスティナブル。

私的に興味深かったのは、天然由来の1,3-ブチレングリコールや1,3-プロパンジオールです。

これらは保湿剤や防腐剤の補助剤として、よく化粧品に配合されている成分ですが、一般的に石油から作られているんですよね。

化粧品のベースとなる基剤達も次第に、石油由来から天然由来へと変わっていくのかなと同時に、それによってCO2削減を目指しているのだなと感じました。

世間のニーズも合成より天然、そういう認識になりつつあるので、今後需要はさらに高まっていくのではないかなと感じました。

 

③原料メーカー独自の高度な技術力

ナノ化技術や、簡単に乳化物ができてしまう原料などなど…

私達の技術力は必要なく、簡単に化粧品ができてしまう便利な原料も多くあるように感じました。

業界で差別化を図るために、各原料メーカーも高い技術力で勝負しているように見えました。

これらを使用すればもちろん低コストで安定性の高い商品の開発ができるのかもしれませんが、そればかりに頼ってしまっては、化粧品技術者としての力が衰えてしまいます。

非常に興味深い原料達でしたが、私はあまりそれらは使わない化粧品開発がしたいなと思いました。

 

 

展示会を回っていて、やはり展示会はその時代のトレンドがぎゅっと集結している。

各メーカーはいち早くそのトレンドに対してアクションを起こし、

展示会へ向けて新たなものを開発する。

コロナ禍によるダメージは各業界で深刻だとは思いますが、

それにどう立ち向かっていくのか、各メーカーから醸し出される「負けないぞ!」という情熱をひしひしと感じました。

ちなみにこれは余談ですが…

とある展示ブースに立ち寄ったところ、中学時代の同級生にばったりと会いまして、

非常に分かりやすいプレゼンをしてくださいました。

同世代もこうして活躍している!

私も負けてられないな!と刺激になったいろはね研究員なのでした。

他にも日本化粧品技術者会のセミナーにもお邪魔し、非常に学びに溢れた有意義な一日となりました。

また2年後のトレンドはどうなっているのでしょうか?開催が今から楽しみです。

 

いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください。↓

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