新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

研修記録~充填&仕上げ現場にお邪魔する、の巻①~

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

最近は湿気でジメジメ、日差しはジリジリとした日が多いですね…

夏らしい気候になってきました!

6月は道端のアジサイがとても綺麗に咲いていて、つい見惚れてしまいます…

ジメジメと暑さはあまり得意ではないですが、綺麗なお花を見ると気分が晴れますね!

さて、今回も研修記録についてまとめていきたいと思います!

今回は充填や仕上げを行う現場編です!

 

製造現場で出来上がった化粧品は、いよいよ容器に詰められ、完成へと進んでいきます!

私は製造現場の見学後、充填と仕上げの現場にも加わり、見学兼様々な体験をさせていただきました!

大量生産をする会社さんは、こちらの作業をほぼ全て機械でやられていると思います!

私の会社ではこれを主にパートさん達がほぼ手作業で行っていました!

手作業な分、細かい作業がとても多く、製造現場とは違った集中力が必要だなと感じました!

では、私はどんなことを体験したのでしょうか?

充填

これはメイン中のメイン!

化粧水や美容液、クリーム、クレンジング、パウダーなどなど…

様々な化粧品の充填を体験させていただきました!

粘度の高いクリームなどは高粘度充填機

粘度がほぼない化粧水は分注器

少し特殊ですがパウダーなどの顆粒系はパウチ充填機など、

化粧品の剤型に合わせた充填機がそれぞれ用意されていました!

私が見学した機械達の特徴はというと…

・高粘度充填機

エアーを使って稼働するタイプでした!

エアーの力で力強くポンプが動き回り、化粧品が押し出されるので、粘度の高い化粧品に向いているのですね!

また、シリコン樹脂製のポンプになっているので摩擦に強く、何かの物質に反応してしまうということもないので、安定的に充填作業ができます!

・分注器

電気で稼働するタイプでした!

ポンプはすりガラス式になっていて、注射器のように化粧水を吸い上げて充填する機械です!

このガラス、外枠と中がピッタリなんです….

ガラス同士がこんなにピッタリとはまるなんて…どんな技術を使ったらこのような素晴らしいものができるのでしょうか…!

とても感動しました!

ということでポンプは非常に緻密な設計となっておりますので、充填量にほぼブレがないのが特徴です!

なので粘性がほとんどない化粧水の充填に向いているのですね!

・パウチ充填機

私の会社にあるのは顆粒専用のパウチ充填機でした!

他のメーカーさんには化粧水や乳液を充填するタイプももちろんあります!

よくパウチタイプのスキンケアはサンプルでもらったりしますよね!

鉄製の「計量ゴマ」というパーツに6つの溝がついており、そこで顆粒を擦切りピッタリ1g量ることができます!

これが規則的に回っているところへ顆粒が入ります!

各1gになった顆粒はパウチの中へと落ちていき、熱の力でパウチの口が閉じられます!

パウチ自体は4層構造で、アルミを真ん中に、その両端をペットがはさみ、一番外側が熱を加えると溶けてくっつくという特殊な性質を持つ素材となっています!

こんなに薄いのに4層構造!?と驚いた記憶があります(笑)

この一連の流れをパウチ充填機は全てこなしてくれます!

私はこの機械を観察するのが一番楽しかったです…(笑)

 

…とこのように充填自体は機械の力を借りて行いますが、機械といえど、何千、何万回も使用していると充填量がずれていってしまう可能性もあります。

それを見越して現場では、1時間ごとの充填量とその時誰が担当していたのかなどを記録していました!

この確認作業がなければ、途中で充填量がズレているのに気が付かず、誤った容量で完成品を出荷してしまいますよね…!

実際、ほとんどブレることはなかったですが、この確認作業の重要性を知ることができました!

 

充填で個人的に難しいなと感じたのは、ガラス製容器の充填です!

ガラス製はプラスチック製に比べて、容器自体の重さのばらつきが大きく、充填機が一定の量で充填できていたとしても、容器の関係でたまに大きくg数が異なるときがありました…!

その為、この時は充填するごとに一個ずつ計量し、g数にばらつきが出ないように細かな調節を行いました!

化粧品は非常に様々な形状がありますので、それに合わせて充填方式も変えていく必要があります。

その中でも、例えば粘度がありすぎて充填が難しい形状も出てくるので、製造現場だけではなく、充填現場のことも視野に入れて化粧品の開発を行っていく必要があるのだなと感じました!

 

さて、充填を終えた化粧品はベルトコンベアーで運ばれ、仕上げの工程に入ります!

そこでもたくさんの作業を体験させていただいたのですが、なんと充填のお話だけで結構長くなってしまいました(汗)

なので続きは次回に持ち越します!

今回もお読みいただきありがとうございました!

 

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