リポソームって何?
皆さんこんにちは!いろはねです!
この間私は「リポソーム」について学んだのですが…
その技術のすごさに感動したので、何がすごいのか!
今回はそれについてお話していきたいと思います!
リポソームを知るには、まずお肌の構造をおさらいする必要があります!
それでは…行きましょう!
私たちのお肌のうるおいを保つ層として、角質層があります。
そしてそのうるおい保持の鍵となるのが、細胞間脂質です。
細胞間脂質をさらに細かく見ると、脂質二重膜という構造をとっています。
この脂質二重膜は、リン脂質をメインに、水分と脂質(セラミドなど)がミルフィーユ状に重なった状態になっています。
この構造をとることができるのは、リン脂質のおかげなのです!
なぜかというと、リン脂質は界面活性剤のように親水基と疎水基を併せ持つ、両親媒性物質になります。
なのでお肌の中で水分と脂質を同じ空間にとどめておくことができるのです。
ここで、この脂質二重膜とリポソームが関わってくることになります!
<リポソームとは>
角質層の脂質二重膜と同様の構造を持つ、カプセル状のナノ粒子です。
お肌の話と繋がりましたね~!
ナノ粒子と言われるくらいなので、大きさは100nm~200nmと言われています。
では…
なぜリポソームは脂質二重膜と同じ構造を持ち、カプセル型になるのでしょうか?
それは、リン脂質に秘密があります!
ちなみにリン脂質とは、大豆や卵黄由来の「レシチン」の代表的な成分になります。
リン脂質は親水基と疎水基の両方を持つ為、その特殊な構造から、水中に入ると自然に並び、それが幾重にも重なって球体になる性質を持つのです!
その性質を利用したのがリポソームになります!
そして、ここからがリポソームの腕の見せ所…
①リポソームは非常に浸透力が高い
②美容成分を効率良く肌内部に届けることができる
これらのメリットがあります!
①リポソームは非常に浸透力が高い
あ!ナノサイズの粒子だから、お肌に浸透しやすいのか!
と思った方もいらっしゃるかもしれません…
これも一理あるのですが…
一番の理由は、「脂質二重膜と同じ構造を持つから」です!
先ほどお話した角質層と同じ構造を持つため、
お肌はリポソームをはじくことなく簡単に受け入れてくれるのです!
②美容成分を効率良く肌内部に届けることができる
リポソームが水中でカプセル型になることと、①の浸透性の高さから、
肌のバリア機能によって浸透しにくい水性成分などをリポソームに内包することで、
容易に肌内部に届けることができるのです!
また、リン脂質が幾重にも重なったカプセルがリポソームになるので、
その膜と膜の間にも美容成分を内包することも可能です!
さらに、持続的に美容成分を肌内部に放出し続けることが可能になります。
元々リポソームは、医療の現場で使われている技術になります。
それが「DDS=ドラックデリバリーシステム」
病気の原因が潜む臓器に向かって外部から薬剤を届けられるシステムです。
カプセル内に入っている薬剤を肌に塗布すると、それが肌内部に浸透していき、血中へと入り、目的の臓器に到達し治療ができます。
もちろん医療の分野になりますので、確実にその目的地に向かって薬剤が届けられるという保証がなければいけません。
その為、カプセルが血管にまで浸透し、それが壊れる時間や薬剤が届けられるタイミングなど全て緻密に計算されています。
な、なんて高度な技術なのでしょう…!!
それが化粧品技術にも応用されているということなのですね!
さらに感動したのは、実際にリポソーム技術が搭載された美容液を触ったときです。
浸透性がとても高いとは聞いていましたが、本当にあっという間にお肌に入るんです。
そして、時間が経ってもお肌が乾きません。
うるおいが長時間持続され、しかも表面ではなく、
肌の内側から潤っているような安心感があります。
これはもうやみつきです!!
リポソームのお勉強がとても面白かったので、
もっと詳しく勉強して、リポソームに詳しくなろう!
と思ったいろはね研究員なのでした。
いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください!↓
化粧品のOEM依頼等はぜひこちらへ!
最後までお読みいただきありがとうございます!
ブログランキングにも参加しています!
下のバナーをクリックしてくださると嬉しいです!