新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

美容オイルの必要性

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

最近紫外線がギラギラしてきましたね…

さすがに私も日傘を出しました。もう遅いぐらいかもしれません!

5月は1年の中でも紫外線が強い方なので、より一層警戒しなければなりませんね。

美白ケアも念入りに…ですね。

 

さて、今回は美容オイルについてお話していきたいなと思います。

私は普段美容オイルを使うことは少なく、真冬に肌がとっても乾燥した時にスペシャルケアとして使用しているのですが…皆さんはいかがでしょうか?

毎日欠かさず使用していますか?

それとも私と同じくスペシャルケアとして時々使用していますか?

美容オイルは、よくオーガニック系のコスメショップに行くと何種類も販売されているイメージです。

 

植物オイルがいくつかブレンドされているものや、

アルガンオイルやホホバオイルなど効果効能の高い有名な植物オイル単品で勝負!

といったアイテムをよく見かけます。

私は過去にサボテンオイルを見つけたことがありまして、

これは珍しい…と思い、気づいたら購入していたことがありました(笑)

個人的に美容オイルは、植物のパワーをダイレクトに肌で感じられるところが好きなので、もっとスキンケアの中心として位置づけられていてもおかしくはないと思うのですが、意外と影の存在のような気がします。

どうしても主役級スキンケアは化粧水、美容液、乳液、クリームになってしまいますよね。

となると美容オイルを普段使いしない方からしてみれば、本当にこれってスキンケアに必要なの?本当に効果があるの?といった疑問も生まれてきます。

ということで、今回は肌の構造とリンクさせて、美容オイルの必要性についてまとめていきたいと思います。

 

〇肌の構造と美容オイル〇

私達の肌は、細胞間脂質や皮脂膜などの油性成分があることで水分蒸散を防ぎ、肌内部のうるおいを保っています。そのため、油分を補うことは非常に重要なのです。

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皮膚の構造

しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、美容オイルは肌の中には浸透しないということです。

先程もお伝えした通り、肌のうるおい保持は細胞間脂質と皮脂膜が担っているため、

油分である美容オイルは肌との相性が良く、容易に浸透するのでは?

という考え、実は間違いなのです。

よくお料理をする際に、サラダ油が手についてずっとヌルヌルしていることはありませんか?あれは油分が浸透しないからなんですよね。

確かに時間をかけてなじませていくとヌルヌル感が消え、

あたかも浸透したかのように感じることもありますが、

あれはただ単に塗り広げたことによってオイルの厚みが減少し、

摩擦抵抗が高まっただけであり、実際は皮膚表面に浸透せず残っている状態です。

さらに、皮膚細胞はタンパク質で構成されており、それがびっしり規則正しく並び、

非常に複雑な構造をしています。

その為、しっかり油分と水分を両方バランス良く浸透させるためにはそれ相応の技術が必要となるのですね。

その技術が…乳液やクリームに必要不可欠である「乳化」です。

乳化は水と油の相反する物質同士をつなぎ、微細なエマルジョンにすることによって肌内部にうるおいを与え、肌表面をオイルで保護することができます。

つまり、乳液やクリームを使用すれば水分と油分をどちらも一度に補給することができるため、美容オイルはこれらのアイテムに比べて、影の存在となっているのではないかという見解です。

しかし、ここまでの話を踏まえますと…

肌質によって皮脂の分泌が元々されにくかったり

アトピーや乾燥がひどく皮むけしてしまっている場合は、

肌内部のうるおい保持機能が低下してしまっているということになりますよね。

つまり、浸透はしないけれど、皮膚表面を覆って保護してくれる美容オイルを塗布すれば、元々少ない皮脂膜の役割を担ってくれる為、うるおい保持機能も向上しますね!

こうして肌の構造を改めて考えますと、シーンによっては美容オイルも非常に有効であると私は考えます。

じゃあ、肌が乾燥したらオイルを塗ればばっちりだね!

…ではありません。

オイルはあのヌルヌルベタベタ感もあって、保湿力があたかも高いように思いがちですが、水を呼ばない成分ですので、時間が経てばカピカピになり乾燥します。

グリセリンや糖類の方が周囲の水を呼び、時間が経ってもしっとりしているのですね。

モイスチュアライザーやヒューメクタントがこの部類です。

ですので、あくまで美容オイルを使用する際は、化粧水や美容液、乳液、クリームなどと併用して肌を保護してあげると最も効果を発揮してくれるのではないかと思います!

 

後は植物オイル自体の効果効能ですよね。

抗炎症・抗酸化効果や美白効果、シワ改善効果などなど、

植物の秘めたるパワーを得ることのできる美容オイル…

肌の構造を改めて整理するとその必要性がよりわかりますよね。

この記事を読んでくださった方が、その時の肌状態と相談しながら、

少しでも安心してスキンケアができますように…

今回も最後までお読みくださりありがとうございます!

 

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