新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

肌の感覚は意外と鈍い?①

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

毎日本当に寒すぎるので、私は最近体が温まる梅昆布茶にハマりました。

梅干しも昆布も体に良いと聞いたことがあるので、これらが合わさったこの飲み物…

かなり効能高いのでは!?と思い、調べてみますと…

疲労回復、新陳代謝向上、殺菌・消毒作用、血圧上昇抑制、コレステロールを下げる、便秘改善などなど。

さらには、寝る前に飲むと身体が温まって寝つきも良くなるとか。

な、なんて素晴らしい飲み物なんだ…!これは毎日続ける甲斐がありますね。

皆さんもぜひお試ししてみてください!

 

では、本題に入りましょう。

今回は、前回の内容に繋がるお話になります。

題名の通り、肌の感覚って意外と鈍いんですよね。

私は、人間って味覚・聴覚・嗅覚・視覚…などの様々な感覚器官を持っている為、

肌に触れる感覚も人間はある程度鋭いのでは?と勝手に思い込んでいたのですが、

研修期間中に、その考えが覆されました。

では、一体どのような実験を行ったのでしょうか…?

〇実験内容〇

1. グリセリンの保湿性能を知る

精製水にグリセリンを添加し、配合量の違いによる使用感の比較を行いました。

配合率は、

①5%

②10%

③15%

④20%

の4種類を用意しました。

 

2. ヒアルロン酸の保湿性能を知る

グリセリンを5%配合に固定し、

こちらもヒアルロン酸の配合量の違いによる使用感の比較を行いました。

配合率は、

①0.01%

②0.05%

③0.10%

④0.20%

の4種類を用意しました。

⇒この①と②は、肌の感覚は果たして鋭いのか?鈍いのか?を検証するために、

配合量を伏せ、わからないようにし、

感覚だけで当てられるかどうかをクイズ形式で比較もしてみました。

なお、グリセリンヒアルロン酸についての細かいお話は、

過去のブログにまとめておりますのでそちらもぜひご覧ください!

sawayaka0302.hatenablog.com

sawayaka0302.hatenablog.com

3. 1+2 の使用感の違いを見る

グリセリンヒアルロン酸、どちらも保湿成分の代表格ですよね。

その為、化粧品アイテムの中に一緒に配合されていることが多いです。

これらを混ぜ合わせたら一体どのような使用感になるのか…?

その組み合わせの違いによって、グリセリン特有の使用感が強く出てくるのか?

それともヒアルロン酸特有の使用感が強く出てくるのか?

そんなことを考えながら、以下5種類の検体を作り、それぞれ比較しました。

A. 一番軽い

 1-①(グリセリン5%)+  2-①(グリセリン5%+ヒアルロン酸0.01%)

B. 一番重たい

 1-④(グリセリン20%)+  2-④(グリセリン5%+ヒアルロン酸0.20%)

C. グリセリンが一番濃く、ヒアルロン酸が一番薄い

 1-④(グリセリン20%)+  2-①(グリセリン5%+ヒアルロン酸0.01%)

D. グリセリンが一番薄く、ヒアルロン酸が一番濃い

 1-①(グリセリン5%)+  2-④(グリセリン5%+ヒアルロン酸0.20%)

E. A~Dの結果を踏まえて最も良いバランスの配合量を予想

 1-②(グリセリン10%)+  2-②(グリセリン5%+ヒアルロン酸0.05%)

 

4. 簡単な化粧水を作り、使用感の違いを見る

Eの1-②+2-②(グリセリン10%+ヒアルロン酸0.05%)をベースとして簡単な化粧水を作り、それぞれ比較をしました。

化粧水を作るため、グリセリンヒアルロン酸以外にも保湿成分を配合しました。

・1,3-ブチレングリコール(以下1,3-BGと表記)

これは多価アルコールで、ヒドロキシ基(-OH基)を2つ持つので、

2価のアルコールになります。

グリセリンと同じく、保湿成分としてよく化粧品に配合されます。

前々回のブログで多価アルコールの比較を行った際にも出てきた原料です。

1,3-BGはグリセリンよりもさらっとしており、軽い質感なので、これを入れることによってどのように使用感が変わったのかは後ほど…!

・PCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)

これは、お肌のうるおいを保つ「NMF(天然保湿因子)」に含まれている代表的な成分です。

PCA-Naは、NMFの約12%を占める保湿成分で、保湿力が高く、バリア機能を高めたり、乾燥による小じわやくすみ、キメの乱れなども改善してくれるとてもハイスペックな保湿成分です。

もともとお肌にいる成分として、安心して配合できることから、よく配合されている保湿成分の一つです。

・ベタイン

これは、ビート糖(甜菜糖)の糖蜜から抽出して得られる天然のアミノ酸誘導体です。

優れた保水性と角層水分量の増加機能を持つので、こちらもよく化粧品に配合されています。

これら3種類の保湿成分も仲間に加え、以下4種類の簡単な化粧水を作成しました。

グリセリン 10%/ヒアルロン酸 0.05%/1,3-BG 5

グリセリン10%/ヒアルロン酸 0.05%/1,3-BG 1

グリセリン10%/ヒアルロン酸 0.05%/1,3-BG 4%/PCA-Na 1

グリセリン10%/ヒアルロン酸 0.05%/1,3-BG 5%/PCA-Na 2%/ベタイン 1

 

ということで以上が実験内容になります。

長くなってしまいましたので、結果は次回まとめさせていただきます!

果たしてこれらの実験は、いろはねにとってどのような経験となったのでしょうか? 

次回もぜひ読みにいらしてくださいね!

 

いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください。↓

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