洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントの違い
皆さんこんにちは!いろはねです!
仕事中も勉強の毎日を送るいろはねですが、
特にヘアケアアイテムについてはまだまだ知らないことが多いです。
今までは洗い流しが当たり前だったトリートメントも、
お風呂上りにスペシャルケアとして使用する洗い流さないタイプが販売されるようになりました。
もちろん商品をよく見れば洗い流しなのか洗い流さなくてよいのか、
記載はされておりますが、実際何が違うの?と疑問に思うところです。
そこで!今回も色々調べてみました!
それでは本題へ参りましょう。
〇洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントの違い〇
~効果編~
トリートメント自体の効果としては、
「髪の内部の不足した栄養分を補い、ダメージを補修する」
「髪の水分と油分のバランスを整えてうねりや乾燥をケアする」
など様々な役割があります。
これは洗い流すタイプも洗い流さないタイプも同じです。
それを踏まえてそれぞれの効果をまとめますと…
<洗い流すトリートメント>
シャンプー後のキューティクルが開いた状態の時に使用することで、
髪内部に成分を浸透させて痛みを防いだり、栄養を届けて弱った髪を元気にする効果があります。
<洗い流さないトリートメント>
一晩中トリートメントの成分をじっくり髪に浸透させ、
尚且つその成分が残り続ける為、日中の様々な外的ダメージ(ドライヤーの熱・紫外線・摩擦など)から髪を守ってくれるバリアのような効果があります。
つまり、洗い流すトリートメントは内部、洗い流さないトリートメントは外部にそれぞれ効果をもたらしてくれるというイメージでしょうか。
同じトリートメントであっても、働きかけ方が異なる為、どちらも使用した方が髪の健康を保つためには良いのかもしれませんね!
~成分編~
では、大体トリートメントの効果が理解できたところで、
今度は成分の方に参りましょう。
これらの一番の違いは、「カチオン界面活性剤の配合量の違い」だと思います。
それぞれの全成分を調べて比較をしますと、洗い流すトリートメントの方がカチオン界面活性剤の配合量は多いです。
何故かといいますと、カチオン界面活性剤は水に溶けるとプラスに帯電する性質を持つのに対し、毛髪はマイナスに帯電している為、磁石の要領で吸着しやすいのですね。
洗い流すトリートメントは水でトリートメントを流してしまうわけですから、
補修成分や栄養が洗い流されず髪にしっかり残るようにしなきゃいけませんよね。
そのためにカチオン界面活性剤をメインの成分として配合しているのです。
トリートメントについては以前このようなブログも書いておりますので、
ご覧になっていない方はぜひ。↓
それに対し、洗い流さないトリートメントはそのまま髪につけておく為、
カチオン界面活性剤の電気的な力はそこまで必要ではありません。
配合するとしたら微量添加にし、帯電防止や指通りの改善、
柔軟性の向上など他の効果を付与しています。
カチオン界面活性剤のようなイオン性を持つ界面活性剤は、
効果がある反面刺激が強いとも言われています。
洗い流さないトリートメントなのに、洗い流すトリートメント並みにカチオン界面活性剤を配合したとなると、万が一頭皮についてしまっていた場合、肌トラブルの原因にもなります。
この成分は洗い流すアイテムだからこそ、多く配合し、その効果を発揮することができるのですね。
このように、ケアの目的は同じだとしても、効果や使用方法、中身も異なる為、
全く違うアイテムとして認識する必要があるのかもしれません。
お客様からこのような依頼を受けた時はしっかりとその違いを認識した上で、
開発をしなければいけないなと思いました。
ちなみに、今フェイス用の乳液を洗い流さないトリートメントとして別のアプローチで開発できないかと奮闘しているところでして、これが中々に使用感が良いのです!
ここからもう少し滑りや滑らかさを出すために工夫して…
色々イメージをしているのですが、改良を重ねることによってこれからどのような使用感に変化していくのか今から試作が楽しみです。
良いトリートメントの開発ができるよう、そして何よりお客様が使って喜んでいただけるようなものになるよう頑張りたいと意気込むいろはね研究員なのでした。
<参考HP>
これだけは、押さえておきたい!洗い流さないトリートメントと洗い流すトリートメントの違い | パンテーン (Pantene)
洗い流す?流さない?トリートメントの違い、知ってますか?|ラサーナ公式通販サイト (lasana.co.jp)
洗い流さないトリートメントと洗い流すトリートメントは併用して良いの? | 知らなきゃ損!?正しいヘアケア講座 (atama-bijin.jp)
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