新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

泡の仕組み

 

皆さんこんにちは!いろはねです!

私はこの間やっと少し衣替えをしました!

そうしましたら、全然来ていない服や、シワシワな服などが引き出しの奥からたくさん出てきてほぼ断捨離状態になりました(笑)

物は極力減らしたいと思うのですが、ついつい買ってしまうのですよね…(汗)

お金の浪費に気を付けます!

 

さて、前回は界面活性剤について書かせていただきましたね!

界面活性剤のお話はこちら↓ 

sawayaka0302.hatenablog.com

今回はそれに絡めて書いていきたいと思います!

皆さんは、泡ってどのような構造をしているのかイメージしたことはありますか?

私は今まであまりイメージしたことがなく、界面活性剤のことを勉強した時に

本当の泡の構造を知りました!

それがとても面白かったのです!

 

〇水の表面張力と泡の関係〇

表面張力という言葉は誰もが聞いたことがあるでしょう!

例えばコップいっぱいに水を入れたときに、コップの淵に盛り上がるような形でギリギリ溢れなかったり…

雨上がりに葉っぱを見ると綺麗な丸い水滴がついていたり…

これらの現象は全て、水の持つ表面張力によって引き起こされています!

水は、表面積を小さくしようとする力を持っているので、このような現象が起きるのです!

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普段何気なく見ている光景に、こうした面白い現象が隠れているんですよね!

さて!なぜ急に表面張力のお話をしたのかと言いますと…

泡と表面張力が大きく関わっているからなのです!

というのも…

ただの水って振ったら泡は立ちますが、一瞬で壊れて消えてしまいますよね。

しかし、水に洗剤を混ぜて洗濯物を手洗いするときなどは、泡はすぐに消えず、残っていませんか?

ただの水の場合泡がすぐに消えてしまうのは、水が持つ表面張力によって泡の膜が壊れてしまうからです。

対して、洗剤を溶かした水の場合は、洗剤に含まれる界面活性剤が水の表面張力を弱くし、泡の膜に並んで膜を強化してくれるため、泡を保つことができるのです!

 

界面活性剤が水の表面張力を弱くするというのは、とっても簡単な実験で誰でも確認することができます!

私もやってみました!

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左:ただの水道水 右:洗剤を適当に混ぜた水

本当に簡単です!

ただの水道水と洗剤を適当に混ぜた水を用意して、その水滴を落とすだけ!

水道水の方は、水の表面張力が働き、丸っとした形をしていますよね!

対して、洗剤が混ざっている水は表面張力があまり働かなくなり、つぶれて広がってしまっています。

これがまさに界面活性剤によって表面張力が弱められている状態です!

 

界面活性剤が泡の膜に並んで強化してくれるというのは…

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泡の膜

こんなイメージになります!

泡の膜は拡大すると、液体の膜となり、そこに界面活性剤の親水基が挟むように並びます!

この液体と気体の境目のことを「気液界面」と呼び、ここを界面活性剤が強化してくれるため、泡が保たれるというメカニズムです!

化粧品で泡の立つアイテムといえば、石鹸や洗顔クリームやシャンプーなどがありますよね!

これらにも界面活性剤は欠かせない存在ということがわかりました!

こうして泡の構造や仕組みを知ると、お風呂場で体を洗って泡を見る度に、これは界面活性剤が水の表面張力を弱めて、気体と液体の界面を強化してくれているから、泡が保たれているのか…と改めて分析してしまいそうないろはね研究員なのでした。

 

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